NFTの意味は?取引は簡単?初心者にも分かりやすくNFTを解説します

2022.11.15
NFTとはの画像

自分でNFTアートを取引してみたいけど、難しそうでよく分からないという人も多いのではないでしょうか。

確かにNFTは複雑な技術を使っていますが、ユーザーが使う際に複雑な取引になる訳ではありません。
では、実際にNFTを取引するにはどうすればよいのか?

NFTの意味やNFTで取引されている事例も踏まえて紹介します。

 

 

■ NFTとは何か

 

NFTの意味やNFTが注目される理由、NFTのメリットと課題について解説します。

 

NFTの意味

 

NFTとは、Non-Fungible Tokenを略した言葉で、日本語では非代替性トークンと訳されます。
トークンとは、ブロックチェーン技術を使った暗号資産を意味し、お金のように同じものと交換できる仮想通貨は代替性トークンと呼びます。

一方で非代替性トークンとは、替えがきかない唯一無二の暗号資産を意味し、デジタルアートやメタバース上の不動産など等価交換ができない暗号資産を指します。

 

 

NFTが注目される理由

 

なぜ今NFTに注目が集まっているのでしょうか?
それは、デジタル技術を使った新しい資産としてNFTが認知されたことに理由があります。

 

昔のデジタルアートはコピーや複製が簡単にできる希少性が担保されないものであり、資産価値として保有したいと思う資産家はひとりもいませんでした。

 

しかし、ブロックチェーン技術を使った仮想通貨が誕生したことにより、デジタルデータの希少性も認められるように変革しています。トークンによってそのデジタルデータが唯一無二の独自性を持つことが証明できるようになったのです。

 

どれだけ複製が産まれたとしても、著作者によって公式に認められた希少性のある資産としてNFTは注目を集めるようになりました。

 

NFTのメリットと課題

 

NFTには、今までになかった新しい資産としての価値以外にも、ロイヤリティ(2次流通による手数料)が発生するメリットもあります。

 

かつては絵画を売却したあとに評価が高まり値段が高騰した後であっても、著作者まで利益が還元される仕組みはありませんでした。

 

しかし、アート作品を譲渡した記録が残るNFTでは、著作料として譲渡額の一部が還元されるようになっています。

 

そのため、わずかな金額で販売したデジタルアートであったとしても、後に市場で価値を見出されるようになると著作者も譲渡利益の一部を得ることができるようになります。

 

一方で、課題としてあげられるのはデジタル化の進歩に追いつけない法整備です。

 

例えば、物理的に存在することを証明できないNFTは、法律上での所有者としての証明はまだ認められていません。

 

もし権利上の問題に発展した場合であっても、2022年現在の法律では保護される権利には至っていないのです。

 

今後の法整備が整い、ガイドラインが明文化されることでNFT市場はさらに活発に動くことでしょう。

 

 

■ どのようなものが取引されているか

 

実際にNFTで取引されている実例について解説します。

 

デジタルアート

 

NFTで代表的な取引は、デジタルアートの所有権です。例えば、VRアーティストで有名なせきぐちあいみさんは、VRゴーグルの世界の中に3Dで見られるアートを日本円でおよそ1,300万円で売却しました。

また、小学3年生が夏休みの自由研究で作成したドット絵「Zombie Zoo」を世界的DJが拡散したことにより、その価格は2,300円から最高80万円まで跳ね上がっています。

 

NFTゲーム

 

NFTゲームは、ブロックチェーン技術を利用して開発されたゲームです。その特徴は、ゲームをプレイしてお金を稼げることにあります。

例えば、ゲーム内で使う通貨に仮想通貨を使うことで、モンスターに勝利することで得られる報酬を現実世界でも取引ができるようになります。

また、ゲーム内で使うキャラやアイテムを自作することで仮想通貨を稼ぐこともできるでしょう。

 

その他にも

 

そのほかにもNFTは、プロスポーツ選手の名シーンを納めたコレクターズアイテム、アバター用のデジタルアイテム、コンサートのデジタルチケット、メタバースの不動産など、様々なツールとして利用されています。

 

今後は仮想通貨と同じようにNFTの価値が高まっていく可能性は高いと予想されます。

 

 

■ NFTを取引するには

 

NFTを取引する為の手順について簡単に解説します。

 

日本円を仮想通貨に換金

 

NFTアイテムを日本円で直接買える取引所も存在しているのですが、2022年現在ではあまり大きな規模ではありません。海外サイトでも、NFTを売買するには、仮想通貨で取引がほとんどを締めています。

 

CoincheckやDMM Bitcoinなどの仮想通貨取引所にて日本円を仮想通貨へ返金しましょう。

 

仮想通貨は世界で10,000種類以上もある為、マイナーな仮想通貨では取引ができない場合があります。NFT取引では特にイーサリアムをおすすめします。

 

仮想通貨でNFTを購入

 

仮想通貨取引所で換金した仮想通貨は、ウォレットと呼ばれるデジタル財布に保管することでNFT取引に利用できるようになります。実際にNFT作品を売買する際は、ウォレットの仮想通貨を使って取引しましょう。

 

世界でもっとも有名なNFTマーケットプレイスは「OpenSea」と呼ばれるマーケットであり、ユーザー数は20万人以上を誇ります。

 

また、OpenSeaで利用する人気のウォレットは「MetaMask」です。

 

OpenSeaでも推奨しているウォレットである為、特にこだわりがなければMeatMaskを利用しましょう。

 

NFTを購入する為の詳しい手順は、こちらの記事でも紹介していますので参考にしてください。

 

NFTは誰でも買える?初心者にも分かりやすい購入方法を解説

 

おすすめの仮想通貨・ウォレット・NFTマーケット

 

  • 仮想通貨:イーサリアム(ETH)
  • ウォレット:MetaMask
  • NFTマーケット:OpenSea

 

■ 仮想通貨を用意してNFTを購入してみよう

 

難しい仕組みを理解していなくても、仮想通貨を用意することができればNFTの取引は簡単に進めることができます。

日本語に対応したマーケットはまだあまり活動的ではありませんが、英語サイトであってもWebブラウザの日本語翻訳機能も精度が高まっています。実際の利用に不便はあまり感じないものと思います。

 

まずは仮想通貨を用意してから、世界のNFTマーケットで数十万人のユーザーとつながってみましょう。