Windows Helloとは?指紋認証や顔認証でセキュリティアップ

Windowsにログオンするときに、毎回パスワードを入力するのは面倒ではないですか?

実はWindows 10/11には、顔や指紋を認識してロックを解除する「Windows Hello」という機能が標準搭載されています。

 

個人向けのWindows 10は2024年5月14日にサポートが終了するため、本記事ではWindows 11の画面で説明していますが、項目の流れはWindows 10でもほとんど同じです。

 

この記事ではWindows Helloについての詳しい情報、設定方法、おすすめのオプション機器などを解説します。

 

 

■Windows Helloとは?

 

Windows Helloは、Windows 10から標準搭載された生体認証によって、Windowsログオンをする機能です。
顔認証や指紋認証、PIN(パスワード)、セキュリティキーによって認証をすることが出来ます。

 

テレワークやリモートワークが増えている中、情報セキュリティの高度化によって、パソコンに指紋認証が標準で使えるようになっているものが増えてきました。顔認証も指紋認証もWindows Helloに対応した機器を使用すれば、認証方法として利用できるようになります。

 

指紋認証については、ノートパソコンで電源ボタン部分などに指紋を読み取る機器が取り付けられていることがありますが、顔認証については標準で使えることは少なく、専用のカメラを購入する必要があることがほとんどです。

 

 

■Windows Helloで生体認証を使うメリット

 

次に通常のPIN(パスワード)入力ではなく、生体認証を利用するメリットを解説します。

 

パスワード管理が必要なくなる

セキュリティを高めるため、10桁以上で記号も入れて、大文字小文字も使い分けたパスワードを使っている方も最近は少なくないかもしれません。

 

しかし、生体認証を使えば、カメラに顔を取り込むだけ、指紋を読み取るだけでログオンができます。入力ミスはなくなり、複雑なパスワードを覚えておく必要もありません。

 

パスワードが盗み見られるリスクがなくなる

パスワードは入力するところを見られると、どんな文字列を入力しているかバレてしまい、アカウントを不正利用されてしまう可能性があります。ただ、顔認証や指紋認証であれば、手元を見られても、パスワードを盗むことはできなくなります。

 

 

■顔認証を設定する方法

 

まず、スタートボタンを右クリックすると、このようなメニューが表示されますので、「設定」を選択します。

Windows Hello 設定画面

次に左メニューの「アカウント」を選択します。

Windows Hello 設定画面2

アカウントメニューを少し下げると「アカウントの設定」が出てきます。その中の「サインインオプション」を選びます。

 

すると、このような画面になります。

Windows Hello 設定画面3

 

顔認証の部分を開くとこのような画面になります。

Windows Hello 設定画面4

Windows Helloに対応したカメラが接続されていれば、「セットアップ」ができるようになります。
Windows Hello対応カメラが接続されていない場合は、顔認証は使えません。

 

 

■指紋認証を設定する方法

 

「アカウントの設定」>「サインインオプション」までは顔認証と同じです。

Windows Hello 設定画面5

「セットアップ」から指紋を登録していきます。

次の画面では「開始する」を選びます。

Windows Hello 設定画面5

次にパスワードを入力します。

Windows Hello 設定画面6

正しいパスワードが入力されると、指紋をセンサーに置くように表示されます。

その後、認識のために何度か置き直すように表示がされますので、指示に従って指を置き直します。

Windows Hello 設定画面7

何度か置き直すと、より広い指紋を認識するために角度を付けて置くように表示されるので、表示に沿って進めます。

この画面が出れば、登録は完了です。

 

 

■なぜノートパソコンに付属のカメラでは顔認証できないのか?

 

ノートパソコンにはWeb会議やビデオ通話などで利用するために、カメラが搭載されているものがほとんどです。しかし、Windows Helloで顔認証を使いたいと思っても、標準のカメラでは顔認証機能が使えません。

 

これはカメラ自体がWindows Helloに対応していないことが原因です。電器屋にいくとWebカメラコーナーがありますが、パッケージにWindows Hello対応と書かれているものだけが、顔認証に使えるカメラです。

 

 

■おすすめの外付け生体認証機器

 

次に顔認証や指紋認証を使うためのオプション機器を紹介します。

 

顔認証

最初に顔認証に使うWebカメラです。Windows Hello対応カメラは比較的どれも高めになりがちで、1万円を超えるのは普通です。

しかし、以下のエレコムのWebカメラはWindows Hello対応にも関わらず、7,000円前後で購入でき、電器屋でもよく扱われていて入手しやすいため、おすすめです。

Windows Hello機器

 

引用:amazon

 

エレコム WEBカメラ UCAM-CF20FBBK 200万画素 フルHD 1080p 30FPS Windows Hello顔認証対応 マイク内蔵 ケーブル長1.5m ブラック

https://www.amazon.co.jp/dp/B08TG5SBH7

 

指紋認証

次に指紋認証装置です。価格帯としては4,000円くらいから20,000円までと幅が広いですが、おすすめのオプション機器は6,000円弱くらいで購入できます。非常に小型でノートパソコンに付けたままでも邪魔になりません。また、ケンジントンというメーカーはセキュリティ製品を中心に提供しているメーカーで、盗難防止ワイヤーでは「ケンジントン規格」という一般的なワイヤーに使用されている規格の元になった企業でもあります。

Windows Hello機器2

引用:amazon

ケンジントン 【正規品・1年保証】VeriMark 指紋認証キー Windows Hello 機能対応 FIDO U2F 準拠 2要素認証 K67977JP

https://www.amazon.co.jp/dp/B077SSJVDW

 

 

■まとめ

 

この記事ではWindows Helloとはなにか、どのようなメリットがあるかなどを解説しました。セキュリティ性を高めるため、パスワード入力の手間を減らすために登録してみてはいかがでしょうか?

新しいパソコンではほとんどの機種で対応している機能です。
パソコンを買い替えた際には、生体認証を利用してみることをお勧めします。