今話題のChatGPTとは?使うための始め方や使用例を解説
昨今SNSやネットニュース、ワイドショーなどで目にする「ChatGPT」。
情報を目の当たりにしているときは「なるほどな」と感じても、実際に試した人は少ないかもしれません。
この記事はChatGPTとはなにか、安全性やその使い方を解説します。
※わかりやすく説明するために、技術的には語弊がある表現をしている可能性があります。
あらかじめご了承ください。
■ChatGPTとは?
ChatGPTは、OpenAIという組織が開発した対話型AIチャットボットです。
OpenAIとは人工知能研究開発をしている組織で、営利法人OpenAI LPと、その親会社である非営利法人OpenAI Inc.で構成されています。
ユーザーの質問に対して、精度の高い回答やそれらしい誤りなどが話題となり注目されています。2022年11月に公開されたばかりにも関わらず、2023年2月にはアクティブユーザーが1億人を超えました。
■ChatGPTって安全なの?
ChatGPTへの登録は、メールアドレスとパスワードもしくはGoogleやMicrosoftアカウントを利用するため、必要以上の情報を取られる心配はありません。
また、OpenAI社はMicrosoft社から出資を受けており、今後100億ドル(約1兆120億、2023年2月5日時点)の投資がされると報道されています。そのため、今後安全性はさらに高まることが予想されます。
しかし、ChatGPT自体は安全でも使う側が安全に配慮する必要があります。
ChatGPTは常に学習をしているため、個人情報や企業の機密情報を学習させてしまうと、なんらかの質問を受けた際に機密情報などを返してしまう可能性が出てきます。
学習されると困る情報は入力しないようにしましょう。
■ChatGPTの仕組み
ChatGPTは、GPT-3とInstructGPTという二つの言語モデルを組み合わせて作られています。
GPT-3は人工知能モデルで、大量の文章を取り込んで、理解して生成することを得意としています。インターネット上の膨大な量の文章を学習をしており、学習量は45TBと言われています。例えば、「日本で一番高い山は?」と入力すれば「富士山である」と返します。このとき「日本で一番高い山」まで入力したとしても「は富士山である」というように返します。
ただし、正しくない文章や汚い言葉なども学習するため、返ってくるテキストに誤りがあることが少なくありません。その問題を解決するためにInstructGPTが使われています。InstructGPTでは、人の反応から学習して、人間にとって適切な応答を返せるようにします。
■ChatGPTは有料?無料?
2023年2月時点ではChatGPTはアカウントを作成すれば基本的な機能は無料で利用できます。ただし、API(他のツールで活用するため連携機能)は使用量に応じて有料です。
なお、基本機能の有料化も検討されており、いずれ有料になる可能性があります。
■ChatGPTの始め方
ChatGPTはアカウントを作成すればすぐに使用することができます。
ここではOpenAIアカウントを作成する手順を紹介します。
アカウント作成
まずはChatGPTのページを開きます。
上部の「Try」と書かれた部分をクリックします。
すると上記のような画面になりますので、「Sign up」を選択します。
選択するとこのような画面になります。
- メールアドレス
- Googleアカウント
- Microsoftアカウント
で登録ができます。
登録を進めると名前を入力する画面が出ますので、入力して進みます。
次に電話番号認証を進めます。
入力が完了すると次の画面になります。
この注意書きは自分で質問を投げたことをテンプレートにしたり、コミュニティで共有できることと、プライバシーとセキュリティの同意を求めるものです。
「I read and accept these terms & conditions」にチェックを入れて、「Confirm」を押します。
このような画面になれば完了です。
画面下の入力窓に質問を投げかけるとすぐに応答が返ってきます。リリースしたばかりでサーバーが重くなる時間帯がたまにありますので、そのときは少し時間を置いてから再度試してください。
■ChatGPTの使用例
次は実際にChatGPTを使った具体例を解説します。
会話ができる
一般的な会話は人間を相手にしているかのように返ってきます。
実はしりとりもできます。お茶目なのか学習が足りていないのか、仕様かはわかりませんが、最後は繋がらない言葉を出してAIが負けました。
小説、脚本が書ける
ChatGPTには文脈を理解することができるため、小説を書くこともできます。
プログラミングができる
どんなプログラムが欲しいのか、条件などを詳しく書くことができればプログラム文の生成もしてくれます。
■まとめ
ChatGPTは対話型AIチャットボットで今後さらに便利な存在となっていくかもしれません。
実際にChatGPTの存在に対してGoogleが危機感を示しています。
もしかしたら、検索を使わずAIに聞くだけで必要な情報が得られる世の中が、すぐそこまで来ているかもしれませんね。