AI導入によるメリット・デメリットを詳しく解説!暮らしはどう変わる?
日常生活やビジネスのあらゆるシーンにおいて活用が期待されているAIですが、実際に導入されることで、私たちの生活はどのように変わるのでしょうか。
AI導入には多数のメリットがある一方、デメリットも存在します。
今回は、AIに関する基礎知識のほか、そのメリット・デメリットについて詳しくご紹介します。
■AIに関する基礎知識
AIとは「Artificial Intelligence」の略であり、日本語では「人工知能」を意味します。
分かりやすく言えば、人間が知能を使って行うことを機械に代行させようとするものです。
それには、AIが多くの情報を学習する必要がありますので、ビッグデータと呼ばれる過去の情報を一定期間でAIに読み込ませます。
それによって得た知識を元に新たな考え(計算)や結論をかなり人間に近い精度で導き出せるようになってきたのが、ここ数年におけるAIの動向です。
身近なところですと、例えばWebサイト上でよく見かけるお問い合わせ用のチャットボットにも、AIの技術が生かされています。
これは、入力した質問などに対してAIが自動で対応してくれるツールですが、最近では自治体などのホームページなどでも導入が進められています。
■AI導入でできること
AIを搭載した将棋ソフトがプロ棋士に勝利したといったニュースを聞いたことがある方も多いことでしょう。
AIは、膨大なデータに基づく判断が得意です。過去のデータからパターンを分析し、短時間で答えを導く将棋にも同じことがいえます。
インターネット検索にも同じことが言えます。
入力したキーワードを元に膨大なデータを処理し、秒速で必要なページを表示させることは人間には困難です。
同様に、文字や音声、画像、動画認識などの単純作業もAIの得意分野です。
計算や事務作業だけでなく、実際におもてなしロボットが接客するホテルや、ロボットのペッパーが接客するソフトバンクショップやカフェが誕生するなど、AI実用化実験が進められています。
■AI活用のメリット
私たちの身近なところで活用され始めているAIですが、実際にどのようなメリットがあるのかについて、具体例についてみておきましょう。
・作業の効率化
ロボットは自分で考えて決定する作業ができませんが、AIであれば、学習による判断が期待できます。
今まで人間が行なっていた作業の一部をAIに任せることで、作業の効率化が期待できます。
最終確認は人間が行うとしても、途中のチェックをAIに任せることができれば、大幅な時間削減につながるでしょう。
・人件費削減
これまで人間にしかできないと考えられていた作業の一部をAIが担うことで、人件費の削減につながります。
同時に採用コストや教育コストの削減も行うことができるでしょう。
・労働力不足の解消
労働人口の減少による人手不足が課題となっている日本では、新たな労働力としてのAIに期待が高まっています。
データの分析など、AIの得意分野や単純作業などの仕事は、今後人間ではなくAIが担っていく可能性もあります。
また、農業や漁業の分野においても、自動化を進めることで、人手不足解消が期待できるとされています。
・技術の伝承
個人の目や耳の感覚に頼り、言語化が難しい職人技術は、一般的にマニュアル化が難しく、伝承が困難です。
しかしAIがその職人のデータを蓄積することで、これまでよりノウハウを体系化できる可能性が高くなります。
希少価値の高い技術、伝承者がいない技術に関しても、後世に残すことができるようになるでしょう。
■AI活用のデメリット
AI活用にあたっては、デメリットも存在します。
実際に会社などに導入を検討する際には、あらかじめデメリットを知っておく必要があるでしょう。
・雇用の減少
AI活用に伴う人件費削減のメリットは、裏を返せば「雇用の減少」につながります。
単純作業はAIに任せることができたとしても、のちに人でなければできない仕事が出てきた場合、すぐに人材が確保できるかどうかはわかりません。
・情報セキュリティリスク
AIはデータの取り扱いが得意です。しかし、そのデータはネットワークを通じて取り扱うため、ハッキングや情報漏洩のリスクがつきまといます。
■まとめ
従来型のロボットは、工場用などをイメージする方も多いでしょう。
これは、人間に代わって1つまたは複数の単純作業を行うロボットが主でした。
この従来型のロボットとAIが大きく違うのは、AIが学習した知識や人間との対応をもとに新たな学習を重ね、成長していく点にあります。
それは人間にとって便利でもある一方で、計り知れないリスクが存在することも確かです。
これからの時代は、もっと身近にAIを利用する機会が増えてくるかもしれませんが、同時にAIのリスクに対応できる知識を身につけていく必要があるでしょう。