個人情報の流出を防げ!SNSやスマホでやるべき個人情報流出対策

2020.01.07

近年、個人情報の漏洩に関するニュースが話題を呼んでいます。しかし、多くの人が「自分には関係のないこと」と思っているのではないでしょうか?最も身近なコミュニケーションツールであるSNSや、日常生活の必須アイテムとなったスマホも、使い方を誤ってしまえば、大切な個人情報の漏洩につながってしまいます。

 

今回は、今すぐできる個人情報の流出を防ぐための対策について解説します。

 

 

■SNSによる個人情報漏洩リスク

 

SNSは気軽なコミュニケーションツールとして人気を呼んでいますが、その一方で、さまざまなリスクをはらんでいることをご存知でしょうか。

 

「投稿した写真から住所が割り出された」「子どもの制服から、学校が突き止められた」「SNSへの投稿内容から、勤務先が特定された」といった出来事も起きています。状況によってはストーカーや子どもの誘拐、強盗などへのリスクも高まります。

 

さらに第三者が何らかの手段でIDとパスワードを入手した場合、不正アクセスの被害が発生します。また、なりすましにより問題のある投稿やメッセージの送信などが行われる可能性もあります。そうなると、個人情報の流出だけでなく、友人や知人にも迷惑が及ぶでしょう。

 

 

■SNS利用時のポイント

 

・適切なプライバシー設定

一般的なSNSの場合、プライバシー保護やセキュリティに関する機能があります。利用の際には、プロフィール画面や設定画面を開き「プライバシー」「セキュリティ」などの項目を確認しましょう。

 

・アプリ連携やSNS認証をチェック

SNS認証を使うことで、外部サービスやアプリとの連携がスムーズになる一方、情報流出のリスクが高まります。連携を行うかどうかの確認画面には、サービスやアプリに与える権限の一覧が表示されます。しかし中には、家計簿アプリにも関わらず「連絡先」データが必要といった、本来必要ではない権限を求めてくるようなケースもあるため、怪しいと思ったらSNS認証を行わないことも必要です。

すでにいくつもSNS認証を行っている場合は、連携状況を確認してください。

 

・不要になったSNSアカウントを削除

いつの間にか使わなくなったSNSアカウントをそのまま放置していませんか?一見、特に困ることはなさそうですが、普段使用していない分、不正アクセスがあったとしても気づきにくいといったデメリットがあります。

個人情報流出やなりすましによる被害を避けるためにも、過去のSNSアカウントは削除しましょう。

 

・発信前にはもう一度内容をチェック

SNSへの投稿は自分のスマホなどから気軽に行うことができるため、友人だけに発信するような気持ちになってしまいがちです。しかしインターネットの世界では、いつ誰があなたの投稿を見るかわかりません。特に家族や友人など周囲の人の情報や写真を投稿する際には、本人に事前に確認をとるなどして、より慎重に行いましょう。

 

 

■スマホから個人情報が流出するパターンとは?

 

・不正アプリやウイルス感染

配布されているアプリの中には、ウイルスを含むものや、個人情報を外部に勝手に送信してしまうものもあります。「面白そうだから」と、むやみにインストールすることは危険です。

 

・無料Wi-Fi

駅や店舗、観光地などさまざまな場所で利用できるようになった無料Wi-Fiですが、通信が暗号化されないものも少なくありません。悪意をもった第三者に通信状況をのぞき見られたり、悪用されたりするケースもあります。

 

・画像データ

GPS付きのスマホで写真を撮影した場合、撮影日時や位置情報などが写真に自動的に添付されるケースがあります。また、GPS機能をオフにしていても、写っている人物や風景、角度などから撮影場所を特定されるケースもあるため注意が必要です。

 

・背後からののぞき見

友人や恋人とのメール内容や、SNSへの投稿文章を第三者にのぞき見されることで、アカウント名や本名を特定される場合があります。特定された後には、ストーカーされる可能性も考えられます。

 

 

■スマホからの個人情報流出を防止するには

 

スマホからの個人情報流出を防ぐための注意事項を下記にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

 

・アプリは信頼できるサイトからダウンロードし、必ず内容を確認する

・無料Wi-Fiの使用は最小限に留め、個人情報は入力しない

・写真掲載時には、スタンプなどで加工したものやスクリーンショットを使う

・混雑した電車の中などでは、スマホの使用に注意する

・のぞき見防止フィルターを貼る