LANポートの規格の確認方法とは?

無線LANや有線LANを購入するときは、「どの規格が良いのか?」や「パソコンはどの規格に対応しているのか?」といった疑問が湧きやすいです。

 

今回は、LANポートの規格の種類やパソコンにおける通信規格の調べ方など、関連情報をまとめて紹介していきます。

 

■LANポートの規格とは?

最初にLANポートの規格の種類を「無線LAN」と「有線LAN」で見ていきましょう。

 

◇無線LAN

無線LANの規格は、主に以下のような種類があります。

 

・IEEE802.11ac(11ac):866Mbps~1300Mbps

・IEEE802.11n(11n):300Mbps~450Mbps

・IEEE802.11a(11a):54Mbps

・IEEE802.11g(11g):54Mbps

・IEEE802.11b(11b):11Mbps

 

無線LANは規格によって通信速度や周波数帯などが異なりますが、基本的に次世代の規格と言われている「IEEE802.11ac」が最も早いのでおすすめです。

 

◇有線LAN

有線LANの規格は、主に以下のような種類があります。

 

・1000BASE-T:1Gbps

・1000BASE-TX:100Mbps

・1000BASE-T:10Mbps

 

最も通信速度が早いのが「1000BASE-T」なので、大量のデータを転送することが多い場合など、こちらの規格を検討してみてください。

 

■LANケーブルの規格(カテゴリー)の確認方法

無線LANの規格は、無線LANのパッケージや取り扱い説明書に記載されています。

 

有線LANの規格は、ケーブルに印刷してあります。古いケーブルは印刷がないこともあるので、その場合は希望している規格のLANケーブルを購入するのが確実です。

 

規格印字のないケーブルを使って「どの規格なのか?」を当てるのは、とても難しいです。

無線LANも有線LANも通信速度は理論値なので、実際は環境等から最大通信速度以下になるケースがほとんどです。

 

■パソコン(Windows10)のLAN機器を確認する方法

無線LANと有線LAN共に、それぞれの規格のメリットを最大限に活かすためにはパソコンがその規格に対応している必要があります。

 

◇無線LAN規格の確認方法

Windows10における無線LAN規格の確認方法は以下のとおりです。

 

  • ホーム画面で「windowsキー」+「Xキー」を押してシステムメニューを表示させる
  • ホーム画面左下にメニュー一覧が表示されるので、その中から「コマンドプロンプトC」を選択する
  • コマンドプロンプトCが起動したら、「netsh wlan show interface」と入力する
  • システムに関する画面が表示されるので、その中の「無線の種類」が無線LANの規格

 

コマンドプロンプトを起動すると真っ黒の画面が表示されるので驚くかもしれませんが、普通に画面の好きなところを左クリックして「netsh wlan show interface」と入力すれば良いだけです。

 

◇有線LAN規格の確認方法

Windows10における有線LAN規格の確認方法は以下のとおりです。

 

  • ホーム画面の左下にある「windowsマーク(スタートボタン)」を押す
  • いろんなメニューがある中から「設定」を選ぶ
  • 設定画面が表示されたら「デバイス」を選ぶ
  • デバイスの画面から「デバイスマネージャー」を選ぶ
  • デバイスマネージャーの画面から「ネットワークアダプタ」を選ぶ
  • ネットワークアダプタアイコンの下層に表示されている中で、無線LAN規格が表示されているアダプタ以外のアダプタで有線LAN規格を確認できる

 

手順4でデバイスマネージャーが見つからない場合、「設定」の検索蘭に「デバイスマネージャー」と入力すれば自動的にデバイスマネージャーが起動します。

 

デバイスマネージャーのネットワークアダプタは、それぞれのアダプタの名称から規格を確認できます。

 

たとえば、1G規格の場合は「Realtek PCle GBE Family Controller」といった表記になっています。

 

■まとめ

LANポートの規格の種類やパソコンにおける確認方法を紹介しましたが、実際にこの知識を活用する場合は「パソコンで規格を確認する」ことからスタートしてください。

 

無線LANや有線LANの規格が気になる状況は、目的の規格の製品を購入する状況がほとんどだと思います。

 

最初に自分のパソコンで規格を確認しておけば、あとはその規格の中から好ましい製品を選んで購入すればOKです。

 

お店に行って適当に商品を購入して失敗することがあるので、特にパソコン内部の規格の調べ方は難しくはないことからも、しっかりと調べておく方が良いでしょう。