【2022年版】パソコンの電源が入らない!そんな時の対処法
いままで問題なく使ってきたPCやスマホが、ある日突然うんともすんとも言わなくなると焦ってしまいますよね。
この記事ではパソコンの電源が入らない場合の対処方法を解説します。
大まかに、パソコンそのものの電源が入らない場合と、電源が入っているように見えるけれども映らない場合にわけて紹介します。
■パソコンの電源が入らない原因と対処方法
まずはパソコンの電源が入らない場合の原因と対処方法を紹介します。
ここでどこに原因があるかを探る方法がわかります。
電源ケーブルの接触不良、破損
パソコンの電源を入れるためには電源ケーブル、電源ユニット、マザーボード(メモリやディスク、CPUなどを搭載するための基板)が正常であることが前提になります。
そのため、まずはコンセントとPCを繋ぐ電源ケーブルを疑います。
実は意外と多いのが、ケーブルを挿し忘れていたり、コンセントには繋いでいるけどPCに繋ぎ忘れていたりです。
奥までしっかりと接続できているかを確認しましょう。
次にケーブル自体の破損がないかをチェックします。
目視で端子が曲がっているような明らかなものがあればいいですが、被膜の中の断線はひと目ではわかりません。
もし、同じようなパソコンや機器があればその機器でケーブルが使えるかを確認しましょう。
差し替えた機器も起動しなければケーブルの故障が疑われます。
メーカーにケーブルの修理・交換対応を依頼しましょう。
電源ユニットの故障
次に電源ユニット(PSU:Power Supply Unit)をチェックします。
コンセントから電気が来ていて、ケーブルが正常でも電力を受け取る部品が壊れていれば通電しません。
パソコンの背面にはオンオフスイッチがあることがあります。
このスイッチは電源ユニットのスイッチであることがほとんどで、これがオフになっていると通電しません。
スイッチはオンにします。
また、電源ユニットは一般的に耐用年数が5年です。
寿命を迎えている可能性もありますので、どの程度使っていたかもチェックします。
マザーボードの故障
次にマザーボードの状態を確認します。
電源ユニットからマザーボードへ電力が供給されると、CPUやメモリ、拡張機器、ストレージに給電され、ストレージからOSが自動的に起動するのが通常の流れです。
しかし、マザーボードの電力を受ける部分が何らかの故障をしていると電力は供給しません。
内部的に接触不良を起こしていたり、ショートしていたりします。
また、マザーボードにホコリなどが溜まっているとホコリが干渉して通電を邪魔する、もしくはショートさせることがあります。
こまめに清掃を行いましょう。
電力の容量不足
ここまではパソコンの部品が原因として考えられるパターンを紹介しました。
次は電力不足を疑います。
特別な工事をしていない一般的な場合、コンセントから供給できるのは100V、10A、1000W(ブレーカー1個あたり)までです。
すでに他の機器が繋がっていて、パソコンに必要な電力が賄えていない場合には起動しない、もしくはしばらくすると電源が落ちるといったことになります。
機器の説明書や背面などを確認して、電力が足りているか計算して確認しましょう。
温度上昇による、セーフ状態
CPUはパソコンの脳みそとよく言われています。
それはパソコンが処理をする必要のあるものは、ほとんどCPUで行われているからです。
CPUは処理が増えていくにつれて、より電力を使い、その電力の一部はCPUの熱になります。
そのため、CPUは熱を持ちやすく、100度近い温度になることがあります。
温度が上がりすぎるとCPUやマザーボードが溶けてしまいます。
しかし、CPUにはそのような事態を防ぐため、何度以上になったら「処理をやめてシャットダウンする」といった予防機能があります。
もし、ファンが高速回転しているような音がずっと続いた後に急に電源が入らなくなったら、それは冷却中かもしれません。
時間をおいてから電源を入れましょう。
■電源は入るが、映らない場合の原因と対処方法
電源ボタンを押したときランプは点かない、モニターも映らない場合、電源が入っていないと思ってしまうかもしれません。
もし、ファンが回っている音が聞こえたり、ハードディスクなどの内部部品のランプがついていたりするような場合は電源は入っていて、モニターが映っていない状況と言えます。
そのような場合の対処方法を紹介します。
映像ケーブルの接触不良、破損
パソコンの電源ケーブルの場合と同じで、映像ケーブルもきちんと接続できているか、破損がないかをチェックします。
パソコンの場合よりも別のケーブルや機器との交換はしやすいのではないでしょうか。
映像端子の故障
映像端子が内部的に故障していることがあります。
HDMIポートではあまりないパターンではありますが、Display Port(DP端子)ではまれにあります。
別のケーブルにしても映らなければ、端子が壊れているかもしれません。
パソコンメーカーや購入元に修理や調査を依頼しましょう。
モニター側の故障
最後にモニター側の故障をチェックします。
モニター側でも同様に端子やケーブルを確認して故障がないか、他の機器をつなげた場合は映るのかを確認して、どこに原因があるかを切り分けます。
モニターも内部に基板を持っていますので、上記の対処をしても改善しなければ基板が故障しているかもしれません。
モニターのメーカーや購入元に相談しましょう。
■まとめ
パソコンの電源が入らない、入らないように見える場合、パソコンや電源周りの接続状況、電力状況などを一つ一つ確認しましょう。
焦って確認を中途半端にすると原因を見逃してしまう可能性が高まります。
落ち着いてチェックしていけば必ず原因にたどり着きます。
どこをチェックしてもこれ以上わからない状態になったときには、メーカーや専門業者にご相談ください。