【2022年版】パソコンがDVDを読み込まない場合の対処方法(Windows10)

2022.11.25
DVDを読み込まない アイキャッチ

パソコンにDVDを入れると自動的に音声や映像が流れ始めます。
しかし、何らかの原因で自動的に再生されない場合があります。

 

もし、そのような状況になっても、焦らずに原因を探していけば怖いものではありません。
この記事ではWindowsのパソコンでDVDディスクを読み込めないときの原因と対処方法を解説します。

 

 

■パソコンがDVDを読み込まない原因

 

まずはパソコンがDVDを読み込まない場合、どのような原因が考えられるでしょうか?

疑うべきポイントは主に3つあります。

 

1.Windows(OS)

2.DVDドライブ

3. DVDディスク

 

それぞれについて、問題がないかを1つ1つ確認していけば、おのずと原因を特定することができます。

 

1.Windowsに問題がある

まずはWindows側の問題ではないかを疑います。

Windowsがハードウェア(DVDドライブ)を認識していないと、WindowsはDVDドライブを使うことはできません。
また、認識できていても再生できるソフトがなければ、読み込むことはできません。
さらに再生ソフトがあっても、再生ソフトが対応している形式のファイルではない場合にも、再生はできません。

 

WindowsというOSも、ソフトウェアの1つです。
そのため、設定変更やインストールのやり直しなどの軽微な処置で解決できる段階といえます。
この時点で原因が見つかればパソコン本体の修理などは発生しない可能性が高いです。

 

2.DVDドライブに問題がある

次に物理的な部分を疑います。

DVDドライブはディスクを読み取るためのレンズをもっています。
レンズであるため、汚れてしまうと読み取りが難しくなってしまい、読み込みが失敗します。

また、レンズは前後に動きながら読み取りを行うため、レンズの動きがないとディスクの一部しか読み込めません。
DVDを入れた際に、ウィーンというような動作音がなっているかも重要なチェックポイントです。

 

3.DVDディスクに問題がある

最後にディスクそのものです。

DVDディスクは光学ディスクであり、データを記録する部分以外はプラスチックでできています。

プラスチックは少しの傷で白く変色します。
例えば硬めのペットボトルを潰すと白い線が入りますが、それと同じです。

 

そのため、傷に弱く少し光を通さないだけで再生できなくなってしまうことがあります。
また、プラスチックである以上、経年劣化がつきまといます。
寿命は使用環境によって10年から30年と言われています。

 

また、DVDディスクへの記録はレーザーによって行われます。
すなわち、光の刺激でデータが変わるということ。
そのため、紫外線に弱いという性質があります。

 

 

■パソコンがDVDを読み込まない場合の対処方法

 

次にそれぞれの原因に対する対処方法を紹介します。

 

自動再生の設定

ディスクをパソコンに入れると、自動的に再生ソフトで再生が始まったり、エクスプローラー(フォルダ)表示がされたりという動作になることが多いです。
しかし、自動再生がうまくいかないために、読み込まないと感じる場合があります。

次の設定をすることで、DVDディスクを入れた際の動作を選択できるようになりますので、読み込めているかがわかります。

 

 1.スタートボタンから「設定(歯車マーク)」を開き、「デバイス」を開きます。

デバイスの設定画面

 2.自動再生を開きます。

自動再生設定画面

 3.「リムーバブルドライブ」から「毎回動作を確認する」を選びます。

自動再生設定画面2

 

自動再生の設定は以上です。

 

 

再生ソフトのインストール

Windowsを7やvistaの頃から使っている人はWindows Media PlayerでDVDを再生しようと思っているかもしれません。

しかし、映像の読み込みに必要なデータを使うためのライセンスは有料であるため、Windows 8以降からWindows Media Playerでは映像が見れなくなりました。
なお、それまではMicrosoftがライセンス料を負担していました。

 

そのため、現在のWindowsでDVDを見るためにはなんらかの再生ソフトが必要です。
Microsoft Storeには様々なソフトがありますので、お好みのものを選んで見てください。
どうしても違いなどがわからないという人は有償ではありますが、Microsoft製の「Windows DVD プレーヤー」を使ってみてはいかがでしょうか。

 

ドライバの更新

「ドライバ」とはWindows(OS)がハードウェアを認識するためのデータです。

例としてWindowsを人に見立てたとして、手にDVDドライブを持っていたとしても、それがDVDだという認識がないと「よくわからないなにか」を持っている状態になります。

この状態ではDVDドライブを使うことはできません。
また、ドライバのデータが壊れていても同じです。

 

ドライバは次の手順で更新します。

 

1.ホーム画面でWindowsキーとXキーを同時に押して「デバイスマネージャー」を開く

2.デバイスマネージャーの画面でDVD/CD-ROMドライブのアイコン→をクリック

3.DVD/CD-ROMドライバーの下層に展開されるドライバーを選んで右クリック

4.任意のドライバーを「無効」→「有効」にしてDVD再生を試してみる

5.「無効」→「有効」でも解決できない場合は「更新」を試してみる

6.「更新」でも解決できない場合は「アンインストール」→「インストール」を試してみる

 

 

DVDドライブのレンズの清掃

 

次にDVDドライブのレンズの清掃です。

家電量販店などにレンズクリーナーが販売されています。ディスクに清掃用のブラシが付けられたような製品です。

 

 

DVDディスクの傷や汚れ

 

DVDディスクの傷や汚れに対してはまずは清掃を行います。
温水を清潔な布につけて、ディスクの中心から外側に向けて拭いていきます。
このとき、円を描くように拭いてしまうと傷をつける原因となってしまいます。

清掃で治らない傷の場合は専門業者へ修理を依頼することになります。

 

DVDの形式の確認

実はDVDドライブごとに対応しているDVDの形式があります。
DVD-Rは読み取れるけれども、DVD-RWは使えないといった仕様の違いがあります。
DVDドライブの仕様情報はPCやDVDドライブのメーカーのHPに記載されていますが、もし手元に取扱説明書があればそちらにも記載があると考えられます。

ご使用のDVDドライブに合ったディスクであるかを確認して、合っていない場合は適合する種類のディスクを使うか、外付けのDVDドライブを使用しましょう。

 

 

■まとめ

 

「DVDが読み込まれない」という状態に対して様々な原因が考えられます。
どこに読み込まれない原因があるかを一つ一つ丁寧に確認していけば、特定は難しくありません。

物理的な故障の場合はDVDドライブの修理や外付けDVDドライブの購入などが必要になることがありますが、対処方法がわからなくて慌ててしまうということはなくなったかもしれません。

 

焦ってしまう前にこの記事を読んで、実際に読み込まなくなった際に読み返してみてください。