パソコンの初期化・リカバリーの方法とは?(Windows10)
パソコンには初期化・リカバリーが必要な場合があります。
パソコンを初期化・リカバリーするにはどうすればいいのでしょうか。
ここでは、Windows10について初期化とリカバリーの方法を見ていきます。
■パソコンを初期化・リカバリーする理由
初期化・リカバリーは、パソコンを何もかもリセットして購入直後の状態に戻すものです。
パソコンを初期化・リカバリーするのは、パソコンの動作が重くなるなどの不具合を解消するためです。
ソフトウェアに問題がある場合は、パソコンを初期化するだけで不具合を解消できることも少なくありません。
また、パソコンがコンピュータ・ウィルスに侵された場合も、初期化・リカバリーすることでウィルスを駆除することができます。
■パソコンを初期化・リカバリーする際の注意点
パソコンは、初期化・リカバリーするとすべてのデータが消えてしまいます。
そのため、初期化・リカバリーをする前に、必要なデータのバックアップを取っておく必要があります。
データはDVDなどに保存してもいいですし、ネットのファイル転送サービスを利用して、一時的にデータを退避することもできます。
ちなみに、バックアップを取るデータは、デスクトップ上などに作成したファイルだけではありません。
メールアカウントや送受信メール、アドレス帳、お気に入り、マイドキュメント、iTunes音楽ファイルなど、消したくないデータはすべてバックアップを取る必要があります。
■パソコンの初期化方法
パソコンの初期化には、以下の3通りの方法があります。
◇リカバリーディスクを使用する方法
1.BIOS起動順位を変更してCD/DVDドライブを優先起動にする
2.リカバリーディスクをセットする
3.手順に従いリカバリー作業をする
4.インターネット接続設定をする
5.各種アップデートをする(Windows Update、AdobeのUpdateなど)
6.オフィスをインストールする
7.ウイルス対策ソフトをインストールする
◇HDDリカバリー領域からの方法(D to Dリカバリー)
1.電源投入後に特定のキーを押す(メーカーによりキーは異なる)
2.手順に従いリカバリー作業をする
3.インターネット接続設定をする
4.各種アップデートをする(Windows Update、AdobeのUpdateなど)
5.オフィスをインストールする
6.ウイルス対策ソフトをインストールする
◇WindowsインストールCDを使用した再インストール
1.BIOS起動順位を変更してCD/DVDドライブを優先起動にする
2.手順に従いWindowsインストールCDを再インストールする
3.ドライバをインストールする
4.インターネット接続設定をする
5.Windowsのライセンス認証を行う(再インストール時に行うことも可能)
6.各種アップデートをする(Windows Update、AdobeのUpdateなど)
7.オフィスをインストールする
8.ウイルス対策ソフトをインストールする
■初期化後に行う作業
パソコンの初期化・リカバリーは、ただ単にリカバリー・再インストールするだけでは終わりません。
むしろ、初期化後に行う作業のほうが時間がかかります。
1.プログラムの追加と削除
初期化するとWindowsが古いバージョンに戻ることが多く、IEも古いバージョンに戻る可能性があります。
そのため、これらのアップデートをしなければ、新たな不具合の原因となります。
2.ソフトウェアのアップデート
パソコンにインストールされているソフトは、初期化すると古いバージョンに戻りますのでアップデートする必要があります。
3.必要なソフトをインストールする
ワードやエクセル、ウィルスソフトなどをインストールしましょう。
4.メールの設定
メールの設定を行い、バックアップしていたメールアカウント・アドレス帳・送受信データを移行します。
ちなみに、Office(ワードやエクセルなど)は、XPやVistaではリカバリー後にCDなどからインストールする必要がありましたが、Windows7以降では、リカバリーするとOfficeも自動的にインストールされる場合があります。
自動的にインストールされれば、Officeのシリアルキーを入力するだけで使うことができます。
インストールされたかどうかチェックするには、スタートメニューに「Microsoft Office」という項目があるかどうかを確認してください。
動画でも解説しておりますので参考にしてみてください。