ワープロの処分方法と処分する際の注意点
パソコンの普及により、最近ではあまり見かけることのなくなったワープロ。
このワープロを処分するにはどうすればいいのでしょうか。
また、ワープロとパソコンはどこが違うのか、まずそこから解説していきましょう。
■ワープロとパソコンの違い
パソコンが普及してから、文書作成はパソコンで行うようになりましたが、ひと昔前までは文書作成だけを行うワープロ専用機がありました。
ご存知のように、パソコンはインストールするソフトによって、色々なことができます。
しかし、ワープロは文書作成しかできません。
また、パソコンの購入時には何もソフトが入っていないため、使用するソフトをインストールしたり、さまざまな設定が必要ですが、ワープロは電源を入れればすぐに使うことができます。
ちなみにワープロとは、ワードプロセッサの略で、英語のタイプライターのように、日本語のタイプライターがあれば便利だという発想で生まれたのがワープロなのです。
タイプライターと違って、ワープロは書き直しが自由にできる上に、日本語が書けることが画期的だったので、またたく間にビジネスの分野に普及していきました。
ワープロが初めて登場した、昭和50年代初期の価格は約500万円でした。
大きさも、とてもデスクには乗らないほど大型でしたが、その後改良が進み、持ち運びできるくらいに小型化されて、安いものでは1万円前後で買えるほど安価になりました。
しかし、そのワープロも1990年代に入ってパソコンが普及し始めると、しだいに姿を消していきます。
次に、使わなくなったワープロの処分方法についてご紹介します。
■ワープロの処分方法
ワープロは、粗大ごみとして各自治体に引き取ってもらうことができます。
家電リサイクル法によって、パソコンは粗大ごみとして出すことができなくなりましたが、ワープロは家電リサイクル法の対象外ですので、粗大ごみで出しても問題ありません。
また、別の処分方法として、ワープロをリサイクルショップなどに売ってお金に換えることも可能です。
そのほか、オークションやフリマに出品して売る方法もあります。
いまやワープロは、一般の人にとっては無用の長物となってしまいましたが、機種によっては一部のコレクターの間で、高値で取引されることもあります。
そのため、リサイクルショップやオークションなどで、意外な値段がつくこともあるようです。
また、上記以外に、ワープロを不用品回収業者に回収してもらう方法もあります。
不用品回収業者の中には、有料で回収する業者と無料の業者がありますので、事前に確認しておくといいでしょう。
■ワープロを処分する際の注意点
ワープロを処分する前に、念のためデータを消去しておきましょう。
全部の機種がそうではありませんが、ワープロによっては、パソコンのようにデータを保存するタイプがあります。
初期の頃のワープロにはデータ保存機能はありませんが、販売後期の機種の中にはデータを保存できるものがあります。
手持ちのワープロがデータ保存型かどうかは、ネット検索やメーカーに問い合わせるなどして調べておきましょう。
多くの場合、保存データには個人情報が含まれていますので、これを消去しないで処分に出すと、データ漏洩のおそれがありますから気をつけてください。
データ消去は、説明書などを見ながら手順に従って行いますが、自身でできない場合は、信頼できる業者に一任する方法もあります。
ただし、ワープロのデータは消去すると復旧することができません。
あとで必要になる可能性のあるデータは、必ずバックアップを取っておくようにしましょう。
◇確実なデータ消去方法
ワープロの保存データを確実に消去するには、ワープロそのものを破壊する方法があります。
ワープロをハンマーなどで叩いて物理的に破壊すればいいのですが、リサイクルショップやオークションなどで売る場合を除いて、単にワープロを処分したいだけなら、この方法がもっとも確実にデータを消去できる方法です。
物理的に破壊する際には破片などで怪我をしないよう十分にご注意ください。
下記の動画ではパソコンファームに送られてくる不用品がどのようなものがあるかを紹介しています。