未経験からAIエンジニアになるには?仕事内容や将来性、必要スキルをわかりやすく解説!

2020.03.09

IT化が進む中、AIの存在は日々身近なものになりつつあります。ただ、AIに対する期待が高まる一方で、AIエンジニアとなる人材が不足していることをご存知でしょうか。

 

「AIが人間の仕事を奪う」などという話も出ている中、「AIエンジニア」への転職を考える人も増えています。本記事では、未経験からAIエンジニアを目指すための方法や、AIエンジニアについての基本的な内容について、わかりやすく紹介します。AIエンジニアに興味をお持ちの方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

■AIエンジニアとは

 

AI(人工知能)とは、人間のような判断、分析ができるソフトウェアやシステムそのものを意味します。AIエンジニアは、こういったソフトやシステムを開発する人物のこと指すわけです。

 

AIが産業、福祉、医療、農業とありとあらゆる分野での活躍が期待されている以上、AIエンジニアの活躍の場も、今後ますます広がっていくことでしょう。

 

 

■AIエンジニアの仕事内容

 

AIエンジニアは、データをAIに与え、教育することが仕事です。必要なデータや最終的な目的は、利用内容によって異なるため、すべてのデータを用いるわけにはいきません。膨大なデータを分析し、AIが理解しやすい形に変えた上で学習させる必要があります。つまり、数学的理論を用いたAI開発が主な仕事といえるわけです。

 

 

■AIエンジニアになるための方法

 

数学的理論などが必要となる以上、AIエンジニアへの道を独学で切り開くことは決して簡単ではありません。そのため、未経験からAIエンジニアを目指す人向けの勉強方法を2点紹介します。

 

・専門知識を学べる学校

・オンラインアカデミー 

 

AIエンジニア自体は、特別な学歴や資格は必要ありません。しかし、AI開発で主に使用する「Python」をはじめとしたプログラミング言語を習得したり、IoTの知識を高めたりするためには、AIに特化した学校やオンラインアカデミーを利用すると良いでしょう。

 

 

■必要スキル

 

AIに機械学習を行うためには、データの前処理が必須です。最低限プログラミング言語「Python」を理解しておく必要があります。

 

また、大量のデータを分析するため、統計学や微分・積分などの数学的知識、機械学習の基礎知識、データベース運用に必要なSQLの知識なども獲得しておく必要があります。

 

 

■AIエンジニアの将来性

 

AIに関しては、現段階では実験段階の内容が多く、AIエンジニアの存在が特別に目立っているわけではありません。しかし、学習済みAIが増えるに従い、AIを活用する場面が増え、AIエンジニアの活躍の場が大いに広がると考えられます。

 

また、平成31年3月には、内閣府特命担当大臣が「AI戦略」に関する案を発表しました。戦略目標の中では「人材」「産業競争力」「技術体系」「国際」の4つをキーワードに、AI人材を育成・吸引する国となることや、実世界産業でのAI化の促進などが述べられています。

 

このように、今、日本は国を挙げてAI戦略に注力している状態です。発表文献の中には「AI研究開発ネットワーク(仮称)」の文字もあり、日本型モデルのAI研究開発が進んでいます。

 

これからAIエンジニアを目指す人にとっても、強い追い風が吹いている状態といえるでしょう。

 

 

■未経験からAIエンジニアを目指すことも可能

 

AIエンジニアを目指すにあたり、過去の経験・経歴等は関係ありません。未経験からAIエンジニアを目指すことも可能です。

 

ただし、AIの世界はとても速いスピードで進化しています。そのため、最低限のスキルに慢心することなく、常に新しい技術と知識を習得し続ける意欲が必要です。

 

また、AIエンジニアとして働き始めた後も、最先端の技術・知識に触れ続け、貧欲に学ぶ姿勢を保ち続けなければいけません。強い向上心と知識欲、開発力を持つ人こそが、生き残っていける人材といえるでしょう。