パソコンのハードディスク(HDD)が故障する原因と前兆

パソコンに異変が起きた時は、ハードディスクが原因なことがあります。

 

今回は、ハードディスクが故障する原因や前兆、またはその対策などについて紹介していきます。

 

■ハードディスクが故障する原因

ハードディスクが故障する原因は、主に2つの種類があります。

 

・倫理故障:プログラムファイルの消去やウイルス感染など

・物理故障:衝撃や水滴など

 

その他、ハードディスクは消耗品なので経年劣化によっても故障します。

 

■ハードディスクが壊れる前兆

ハードディスクが壊れる前兆は、以下のような症状があります。

 

・パソコンが起動しない

・勝手に電源が落ちる

・HDDから異音がする

・フリーズする

・動作が遅い

 

他にも様々な故障の前兆がありますが、「明らかに様子がおかしい」と感じた時はハードディスクが故障する寸前の可能性があります。

 

◇パソコンのバックアップを取る

ハードディスクが故障してしまう可能性があるとき、真っ先にやっておきたいのがデータのバックアップです。

 

仮に新しいパソコンへ買い替えることを想定しても、今のデータをバックアップしておけば一応は安心です。

 

◇故障の対処方法

ハードディスクは様々な故障の症状がありますが、対策方法は限られています。

 

・自分で修理する

・業者に依頼する

・パソコンを買い替える

 

主に選択肢は3つです。

 

基本的に自分で修理できるに越したことはありませんが、それぞれの症状に対して修理できるかどうかはケースバイケースです。

 

例えば、HDDが焦げ臭い場合、パソコンの内部から発火する危険もあるので、修理するというよりは問題のHDDを買い替えるか、安全性を重視するならパソコンを買い替えるのがベターです。少しパソコンを使うのをやめて匂いがなくなったとしても、やはりその状態で使い続けるのは不安ですね。

 

本当にいろんな症状があって原因も様々であり、「この原因や症状に対してはこの対策で解決できる」と断定することが難しく、寿命の可能性まで考慮するとプロであっても的確に原因を突き止めることは簡単ではありません。

 

また、自分で解決することが難しいもう1つの理由として、他の原因でも同じような症状が起こることが挙げられます。

 

例えば、パソコンの動作が遅い場合、それはHDDが故障していることが原因かもしれませんし、パソコン内部で複数のアプリを同時に起動していることが原因かもしれません。

 

このように類似する症状が非常に多いことが、ハードディスク故障の原因を突き止めることを難しくしています。

 

◇まずは試しておきたい対処方法

パソコン内部のパーツを取り換えるなど、難しい作業を除外すると、誰もができる対処方法は以下のような内容があります。

 

・ウイルスチェックをする

・パソコンを最適化する

・ソフトを使ってクリーンアップする(不要ファイルの消去など)

・OSの更新や関連システム等をアップデートする

・システムに影響のない使わないアプリの自動起動をOFFにする

・Clystal Disk Infoでハードディスクの状態をチェックする

 

これらの対処方法は「何かがおかしい」という状況で行うスタンダードな作業です。

 

実際、ハードディスクが故障していても「ハードディスクが故障しているかも!」と思う方は少ないと思います。

 

動作が重いなら「CPUへの負荷かな?」と思うでしょうし、異音がするなら「熱かな?」と思うなど、それぞれの症状をハードディスクの故障が原因であると断定することは本当に難しいです。

 

また、そもそも「パソコンが起動しない」という症状の場合、ハードディスクの故障から解決策を探していくのではなく、「パソコンが起動しない」をベースに原因を探っていく方が答えに辿り着くのが早いケースもあります。

 

当サイトでも関連記事を掲載しているので、そちらも合わせて参考にしてみてくださいね。

 

■ハードディスクの寿命を延ばす方法

ハードディスクは正しくパソコンを使っている限りは、そうそう簡単に故障しません。

 

そのため、一般的にハードディスクが故障する原因で最も多いのが「寿命」です。

 

ハードディスク自体の寿命は通電時間を軸に計算すると3年~4年という意見が散見されますが、パソコンの寿命は5年~10年と使い方によってピンキリです。

 

◇ホコリがたまらないようにする

パソコンの内部には、なるべくホコリをためない方が良いです。

 

ホコリがたまるとパソコンの起動や動作にも支障がでることがあるので、定期的に掃除を行い、内部にホコリが入らないように工夫をするのが効果的です。

 

◇ディスクチェック

ディスクチェックは様々な方法がありますが、「最適化=デフラグ」はスタンダードです。

 

最適化はパソコンの中にあるファイルを整理整頓する作業であり、これをやっておくとハードディスクの負荷を軽減できます。

 

パソコンの動作が遅い場合などに試してみてください。

 

■まとめ

一般的にハードディスクが故障する原因は寿命であることが多いですが、倫理故障や物理故障で壊れてしまうこともあります。

 

パソコンの様子がおかしいと思った際は、今回紹介した対策を試してみて、それでも解決できない場合はハードディスクが何かしらの原因で故障している可能性があります。

 

自分でハードディスク故障の原因を解明して修理することは難しいケースが多いため、状況によっては業者に依頼することも検討してみてくださいね。