windowsのパソコンの全データを消去する方法

2021.01.28

昨今テレワークの実施などに伴いパソコンが使えることが大前提となってきています。

会社から貸与されたパソコンを持ち帰ることも多くなりました。

重要なデータを扱う際、きちんとした段取りをふまえないと、データを失くしてしまったり、流出してしまったりと取り返しのつかない事態も考えられます。

そのような事を起こさないためにもパソコンに慣れていない方にも分かりやすく説明するのでぜひご覧になってください。

 

■データはどこに保存されている場所は?

そもそもpcで扱うデータとは何かというと、アカウント情報であったり、フォルダーに保存していた画像やファイル、メールなどのことを指します。

WordやExcelのデータ保存は日常的に行っていますが、保存する場所はCドライブやDドライブ、マイドキュメント、デスクトップなど色々な保存先があって、何か違いがあるのかどうか。わからない方も多くいらっしゃることと思います。

そんな細かい点もこの機に覚えてみてはいかがでしょうか。

 

windowsのタスクバーにエクスプローラーというアイコンがあり、この場所にwordのドキュメントや写真などが保存されます。

エクスプローラを開くとドキュメント、ピクチャという名前のフォルダがあり、その名前の通り文章などの保存はドキュメントフォルダ、動画や画像はピクチャフォルダに保存されています。

フォルダはただの保管する場所を指しているだけですから、ピクチャのフォルダにWordの文章を保存することも出来ます。

保存する場所に決まりはなくCドライブやDドライブというのも保存する場所のひとつなのでフォルダと同じものだと思って差し支えないでしょう。

基本的にはご自身で「○○のファイルはこのフォルダに入れよう!」とルールをもっと保存してください。

パソコン上のすべてのデータはストレージと呼ばれるHDD(ハードディスクドライブ)またはSSD(ソリッドステートドライブ)というデータを記録する部品の中に収められています。

つまり、データを削除したい場合このストレージに適切な処理を行うことになります。

 

■データの重要性

ストレージ(HDDまはたSSD)に個人情報が詰められていることは上記で説明しましたが、どれほどの危機感をもてばいいのかわからない方もいるかと思います。

特に会社で使用しているパソコンの中にはIDやパスワードが保存されており、会社のサーバーなどにアクセスできるようになっています。

これが流出してしてしまうとサーバー内部に保管されているお客様の個人情報(名前、住所、電話番号、パスワード、購入履歴、性別、生年月日、クレジットカード番号など)が盗まれ、被害が発生することにつながっていきます。

たかが、データと考えるかもしれませんが、流出してしまえば莫大な損害金を支払うことになります。

そんな大事なデータをしっかりと消去する方法は解説します。

 

 

■データの消し方

データを読み取れないようにする方法は2種類あります。

・ストレージの物理破壊

・磁気消去(ソフトウェア消去)

 

1つ目はデータを消去するわけではなく、物理的に破壊することでデータの読み取りを不可能にする方法です。

壊れた姿を確認できて安心感もあります。一方で再利用できないというデメリットがあります。

また、ご自身でパソコンからストレージを取り出してハンマーなどで破壊するのはかなり大変な作業ですし、パソコンを分解しなければならないので、パソコンを破損して壊れてしまう可能性があります。

 

2つ目の磁気消去(ソフトウェア消去)は専用のソフトウェアを使って消去を行います。

データ消去ソフトは無料のものから有料のまで幅広く存在しますが、基本的に金額が高くなるほどデータの上書きが複雑化されたり、認証機関の認定を取得しているので安心感が高くなると考えてよいでしょう。

中でも有名なgutmann方式というものが信頼度が一番高いとされています。最大35回の上書きをし、場合によっては1日かけても終わらないほどの時間をかけて復元を困難にします。

しかし通常は1回でも十分に効果があるという専門家もいます。

ソフトウェア消去は物理破壊と違い、ストレージを再利用することが出来ますので、まっさらな状態からWindowsをインストールして、パソコンを購入したときのようなサクサク動作する快適な環境を再構築することも可能です。

 

 

■まとめ

このようにデータの消去方法や、それに伴うメリット・デメリットをご紹介しましたが、どうしても機械には苦手、言葉でわかっていても実際に行うのは...という方はパソコン処分専門業者などを探してみると良いでしょう。

有料サービスになるものの、出張サービスや目の前で破壊するサービスもあります。

 

安全性、価格、再利用など、ご自身のスキルなど、要望に合わせたものを探してみてください。