パソコンのメモリを増設する理由と増設すると得られる効果を徹底解説

パソコンやスマートフォンの新製品も年を重ねるごとに進化して、大容量のメモリを搭載したパソコンも多くなりました。また、高画質な映像や大容量のメモリを必要とするゲームも次々に登場しています。

 

しかし、数年前に購入したパソコンではメモリ容量が少ないため、パソコンの処理速度も遅く、快適に動作せず、ストレスを感じる方も多くいるかもしれません。そのときに快適な環境を求め、メモリの増設を考える方も少なくないでしょう。

 

そこで今回はパソコンのメモリを増設する理由と、増設したときに得られる効果を解説していきます。もし購入したパソコンの動きが遅く感じる方は参考にしてみてください。

 

 

パソコンのメモリを増設する理由

パソコンのメモリとは、あらゆるデータやプログラムを一時的に記憶する装置のことです。

パソコンのメモリは一般的に、読み書きの両方ができるRAMのメモリ容量を基準に表されており、製品の説明にRAM8ギガ、RAM16ギガなどと表記されています。ゲームなど多くのメモリ容量を必要とするプログラムを動作させる場合は16ギガ以上、ゲームなどをやらない場合は8ギガ以上のメモリが搭載されていると快適に使用できるといわれています。

 

基本的にメモリは製品を購入する段階で容量が決まっているため、自分の使用環境にあわせた容量をチョイスするとよいでしょう。また、最近はメモリ容量を多く必要とするゲームや動画の視聴を考えて、製品購入時にあらかじめ大容量メモリにカスタマイズする方も多くいます。

 

しかし、カスタマイズは購入時しかできないため、購入してから数年経過したパソコンの場合はメモリを増設するしかありません。メモリを増設すればプログラムやアプリケーションなどを開くときの動作速度が速くなり、快適な動作環境に変わります。

 

 

メモリの増設はパソコンによって可否がある

メモリを増設する場合は、パソコン側の仕様を確認しなくてはいけません。すべての製品がメモリの増設ができるわけではなく、パソコン内部のメモリスロットが空いていることが最低条件です。

 

もし、メモリスロットが空いていない場合には増設ではなく、容量の大きいものへ交換する必要があります。ノートパソコンの場合には、メモリを増設するスロットが備わっていない場合や容量の大きいものに交換することができない構造になっている製品もあるため、事前に製品情報を調べてからメモリ増設を検討しましょう。

 

またメモリスロットに空きがあった場合でも、マザーボードごとに対応するメモリの種類が異なるため、メモリ購入前に必ず対応するメモリを調べてください。

 

 

メモリを増設する場合の注意点

パソコンのメモリ交換には、最低限の知識と専用工具が必要になります。パソコンは精密機器のため、電気の知識がない方が作業してしまうと、パソコン自体が故障してしまう場合があります。

 

そのため、事前に交換手順や専用工具の取り扱いの知識をしっかり学んだうえで作業するようにしてください。

 

パソコンの保証について

ノートパソコンのメモリ交換をする場合は、裏面の蓋を開けて、内部のメモリスロットに購入したメモリを挿入する作業が必要です。

 

しかし、メーカーによってはパソコンの蓋を外した時点で保証の対象外になる場合があります。そのため、事前にメーカー保証内容を確認して作業しましょう。

 

また専門知識がなく、作業にも不安がある場合には新しいパソコンに買い換えを検討するか、パソコン修理店などに相談して、専門の方にメモリ増設を依頼するのがおすすめです。

 

無理して交換して、パソコン本体が故障してしまっては本末転倒になってしまいます。しっかり事前に交換手順を把握してから交換しましょう。