パソコンの壊し方まとめ!ハードディスクの物理的な破壊でデータを消去

2020.08.03

パソコンの処分をする際、「ハードディスクに保存されているデータを完全に消去したい」と考える人は多いでしょう。個人情報や秘密のデータなど、HDDにはさまざまなデータが保存されています。

 

今回は、パソコンのさまざまな壊し方についての情報を集めました。ハードディスクを破壊するには、不確実で注意したい方法にも触れているため、確実にハードディスクを破壊したいという方は、ぜひ参考にしてください。

 

■パソコンの壊し方いろいろ

 

パソコンの壊し方には、いくつかの方法があります。特に、ハードディスク内のデータを完全に消去・破壊するための方法を集めました。

 

・ソフトウェアでデータを消去

パソコンがまだ動く場合は、データ消去用ソフトウェアを使ってデータを消去することが出来ます。「無意味なデータをハードディスクに書き込む」「ハードディスク領域を初期化する」などの方法で、データを復元できない状態で消し去ってくれます。ゴミ箱アイコンにファイルを捨てただけではデータは消去されていませんから注意してください。

 

・自分でハンマーを使ってハードディスクを物理的に破壊

パソコンが起動せず、ソフトウェア的にデータを消去できない場合は、物理的にハードディスクを破壊する方法が有効です。ハードディスクのデータ記憶部分は、プラッターと呼ばれ、この部分をハンマーでたたくことにより破壊することができます。ただしハードディスクという名前の通りとても強度があり、なかなか壊すことが出来ません。データが記録されているプラッターまでしっかり破壊するには相当な労力が必要になるでしょう。

 

・自分でドリルを使う場合は複数個所に穴をあけて破壊

電動ドリルなどを利用できる場合は、ハードディスクに穴をあけて破壊することも可能です。プラッターも含めてドリルで穴をあける場合は、1ヵ所だけでなく、複数個所に穴をあけます。中心から少し離れた場所で、いくつかの穴をあけていきましょう。ただし上記でも記載したとおり非常に固く、ステンレス製の蓋が使用されていることが多く、通常のドリルでは刃が焼き付いてしまい穴が開けられない場合があります。

 

・物理破壊機や磁気による物理的な破壊

その他、物理的に機械を破壊する専用機や、強力な磁気もハードディスクを物理的に壊せる方法です。ただし、この方法は個人では対応が難しく、専門業者に依頼しなければなりません。

 

■パソコンの壊し方として不確実な方法は避けよう

 

ここまで、パソコンのハードディスクの物理的な破壊方法を説明しました。ここからは、壊せそうで実は壊せない誤った方法、危険な方法もあります。ハードディスクの壊し方として推奨できない2点を紹介します。

 

・水没や電子レンジによる加熱では記憶領域を壊せるとは限らない

「パソコンは水に弱い」というイメージから、「水没すればハードディスクも壊れる」と考える人もいるかもしれません。しかし、実は必ず破壊できるとは限りません。なぜなら、データ自体は読み出せなくなりますが、データを実際に保存しているプラッターまで破損できるとは限らないからです。

 

プラッターを水に濡らすだけでは、確実に壊したとはいえません。電子レンジで加熱することにより、発生する電磁波でデータを破壊しようとする人もいます。しかし、ハードディスクのデータは、電子レンジ程度の弱い電磁波では破壊できません。非常に強い磁気を発する専用機器があれば、保存データを破壊できます。ただし、やはり個人で用意できるものではありません。

 

・個人での物理破壊はけがの危険性も

個人でドリルやハンマーを使い、ハードディスクを破壊することは可能です。しかし、慣れない器具を使っての破壊は大変で、怪我をする恐れもあります。このような理由から、ハードディスクを破壊して処分したい場合は、専門業者への依頼が安全です。

 

パソコン廃棄専門業者が行うパソコンの壊し方

 

「自分でパソコンを壊すのは大変」と思う場合は、パソコン廃棄専門業者に依頼するという方法があります。パソコン廃棄業者が行うハードディスクの壊し方は、主に以下の2通りです。

 

・論理消去機を使ったHDDデータ消去

論理消去機とは、ハードディスクを破壊することなく、データを複数の消去方式で消せる特殊な機械です。論理消去機を使用することにより、ハードディスクのデータは完全に消去できますが、作業時間は数時間~数十時間とかなりかかります。ハードディスクのリユース(再利用)が可能なため最も環境に優しい方法です。

 

・強力な磁気による物理破壊

強力な磁気を発する専門機器による物理破壊も、専門業者特融の壊し方です。ハードディスクに触れることなく、強力な磁気を発して記録されたデータを消去します。上記の論理消去と同じように磁気によってデータを消すことが出来ますが、ハードディスクのリユース(再利用)は出来ません。再利用するために必要な部分まで磁気で破壊されてしまうためです。

 

パソコンを処分する際に、ハードディスクのデータを完全に消去したいとお考えの方は、パソコンファームまでご相談ください。

 

【ハードディスクの破壊はこちらの動画をご覧ください】