パソコンの個人情報流出の原因と対策とは?廃棄時に削除する消去ソフトなども紹介
毎年のように発生するパソコンの個人情報流出事故。その原因はさまざまです。しかし、個人情報流出の原因を知り、対処することでそのような危険性を軽減することができます。今回は、パソコンの個人情報が流出する原因と対処方法、パソコンに個人情報があるかどうかを確認する方法について解説します。
パソコン廃棄時に個人情報を削除・消去する方法についても紹介していますので、パソコンの処分前にもぜひご確認ください。
パソコンの個人情報が流出する原因と対処法
パソコンの個人情報が流出する3つの原因と、その原因に対する対処法について解説します。
・コンピュータウイルス
パソコンとインターネットの普及とともに、コンピュータウイルスの感染も増加してきました。不審なメールの添付ファイルや通常の企業に似せた詐欺サイトに仕込んでおいて「データを盗み出す」というコンピュータウイルスは珍しくありません。これらのタイプは、添付ファイルを開いたり、詐欺サイトにアクセスしたりした時点でウイルスに感染してしまいます。そのため、危険と判断したら決して触れず、メールを捨ててURLは開かないことが重要です。
ただ、最近は巧妙な手口で本物の企業サイトそっくりに作られている詐欺サイトも増えてきました。メールも、まるでGoogleやAmazonのサポートセンターから来たような内容であったり、送信アドレスが知人のものであったりするケースもあります。自分はだまされないつもりでも、ついうっかりだまされてしまう可能性は捨てきれません。
コンピュータウイルスへの対策は、ウイルス対策ソフトをインストールし、常に最新のウイルス情報に更新するよう設定しておくことです。コンピュータウイルスは、日々進化するため、最新情報の更新を怠るといつの間にか感染してしまいます。
・個人情報が何かを把握せずデータを放置
パソコン内の個人情報データについて把握せず、放置していた場合も情報流出の原因となります。個人情報をパソコンから消したつもりでも、本当に削除できているかどうかは確認することが必要です。どの情報が個人情報であり、どこに保存されているかが把握できていなければ、個人情報をすべて削除できません。
その状態で放置していると、ファイル共有ソフトなどで意図せず個人情報が流出する可能性があります。個人データ放置の対策は、「個人情報が流出しているかを確認するサービスを利用して確認する」「個人情報をパソコン内から検索して削除する」といったことで可能です。両方の対策をしっかりと行いましょう。
・個人情報データの消去が不十分な状態でのパソコン廃棄
個人情報データの消去が不十分でパソコンを廃棄する際も、個人情報流出の原因となります。悪意のある者が廃棄したパソコンを入手して、ハードディスク内からデータを盗み出す可能性があるためです。パソコン廃棄時には、個人情報データの消去を確実に行うことが、この原因に対する対策となります。
パソコンの個人情報流出が発生しているかどうかを確認する方法
個人情報流出の原因に対して対処したとしても、すでに個人情報が流出している可能性があります。まずは、現状の確認が重要です。現状確認には、パソコンの個人情報が流出していないかどうかを確認できるサイトの利用をおすすめします。個人情報の流出確認サイトについては、関連記事に詳しく記載しているのでぜひご覧ください。
パソコン廃棄時に個人情報を削除・消去する方法
パソコンを廃棄する場合、個人情報を確実に削除・消去する4つの方法を紹介します。
・データ消去ソフトの利用
パソコンがまだ動く場合は、データ消去ソフトの利用が便利です。パソコンの筐体を開ける手間もかからず、データを消去できます。パソコンの中には、初期セットの中にデータ消去ソフトが同梱されている場合もあるので確認しましょう。無料のデータ消去ソフトもいくつか紹介しますのでご活用ください。
・物理的な破壊
パソコンが起動できない場合は、パソコンの筐体からHDDを取り出し、物理的に破壊します。かなり労力がかかる方法ですが、確実な方法です。
・強い磁気を利用したデータ消去(個人ではできない)
廃棄するパソコンが多く、対応が大変な場合は、物理的な破壊もままなりません。その場合は、強い磁気を利用してデータを消去する方法があります。ただし、この方法は専門装置が必要となり、個人ではできません。
・専門業者にデータ消去を依頼
個人でのデータ消去が難しい場合は、有料でパソコン廃棄業者に依頼するのが一般的です。パソコンファームでも、パソコンの処分やハードディスクのデータ消去を承っています。自分ではデータ消去が難しく、個人情報が残っていることが気になっている場合は、ぜひパソコンファームまでご相談ください。