iPhone(iOS)からAndroidへの乗り換えを考えている人へ!データ移行方法と注意点まとめ

■はじめに:データ移行は手順が肝心

 

iPhone同士、Android同士での乗り換えに比べ、iPhoneからAndroidへの乗り換えは、データ移行が難しそうだと感じる人が多いのではないでしょうか。


異なるOSへの乗り換えは、同じOS同士のデータ移行とは方法が異なるものの、手順に従い進めることで、問題なく作業が可能です。

 

ただし、同じ機種同士の乗り換えとは違う点も多いため、安易に考えていると思わぬトラブルが起こってしまうこともあります。

 

例えば、iPhone同士の場合のようには、AppleIDを利用したクラウド経由がうまく活用できないというケースもあるでしょう。バックアップから復旧するように、表示画面など完璧な状態での移行は困難です。

 

すべてのデータが移行できるわけではないため、引き継げないデータもあることを理解し、対策を立てておく必要があります。

 

先に十分な準備を行い、手順に従った移行を実施することで「大切なデータを失う」といった悲劇を回避することができます。

 

そのためにも、事前に乗り換えについてのポイントを確認し、万全の備えをしてから望むようにしていきましょう。


今回は、iPhoneからAndroidに乗り換える際に必要な情報、方法を説明します。

 

■移行できるデータとできないデータがある

 

iPhoneからAndroidに乗り換える際には、移行できるデータ、できないデータがあります。あらかじめ、違いを確認しておきましょう。

 

移行できるデータ

 

・連絡先

・カレンダーに入れている予定

・写真やビデオ

・音楽

・メール

・メモ

 

ただし、携帯キャリアが提供しているキャリアメールに関しては注意が必要です。


Webメールサービスを利用した場合のみ、乗り換え後もキャリアメールの内容を確認することができます。

 

Yahoo!メールやGmailのようなフリーメールに関しては、機種変後も問題なく使用できます。

 

移行できないデータ

 

・通話履歴

・SMS/MMS

・iMessage

・「iTunes Store」で購入したコンテンツ(音楽を除く)

・「iBooks」で購入した電子書籍

・ボイスメモ

 

iPhoneとAndroidは、それぞれOSが異なります。


そのため、互換性がないものはデータを移行させることができません。

 

●個別に移行が必要なデータ

 

・メール

 

SMSとMMSについては履歴データの移行はできません。

 

どうしても取っておきたいメールについては画面ショットで画像データとして残すなど、独自の工夫が必要です。

 

iCloudメールのようなインターネットメールであれば、アプリのアカウント設定で引き続き利用が可能です。

 

ただし、iPhoneからAndroidに移行する場合には、Apple ID管理サイトで再度App用パスワードを取得する必要があります。

 

キャリアからWebメールなどのサービスが提供されていれば、クラウド上でキャリアメールの確認が可能です。

 

ただ、キャリアを変更してしまうと、こちらのサービスも使うことができなくなるため注意しなければなりません。

 

・アプリ

 

アプリの移行では、アプリごとに互換性を確認することが必要です。

 

LINEでは、プロフィールや連絡先、LINE Pay、購入済みのスタンプは引き継げますが、トーク履歴は見られなくなります。

 

ApplePayはAndroidで使用できないため、残高があるときには事前の払い戻しが必須です。

 

■セキュリティの設定方法

 

AndroidOSは、Apple1社のみが提供しているiPhoneとは違い、自由度が高いという特徴があります。

 

それだけに、セキュリティについての高い意識が大切です。最もリスクが高いのが、アプリのインストールです。

 

アプリは、必ずGoogle Playストアのみで入手し、サードパーティには手を出さないことが賢明です。

 

指紋や顔認証対応であれば機能を活用し、その他のロック解除では「PIN」「パターン」「パスワード」の中で最も安全性が高いと思われるものを設定します。

 

設定画面「セキュリティとプライバシー」の中の「画面ロックとパスワード」、さらに「画面のロック」から設定が可能です。

 

紛失に備えて、「デバイスを探す」機能も有効化しておきましょう。

 

設定画面「セキュリティとプライバシー」から「デバイスを探す」をオンにします。

 

他の端末でGoogleの「デバイスを探す」にアクセスすると、位置情報が確認可能です。

 

不正アクセスやウィルスに備え、セキュリティツールをインストールすることも忘れないようにしましょう。

 

■各種データの移行方法

 

移行できるもの、できないものを確認したところで、ここからは実際のデータ移行方法について確認していきましょう。

 

連絡先・カレンダー・写真

 

iPhoneに「Googleドライブ」アプリをインストールします。アプリを開き、「設定」→「バックアップ」の順にタップし、バックアップ画面を開きましょう。

 

「連絡先」「カレンダーの予定」「写真と動画」の項目が表示されます。

 


「バックアップを開始」をタップした後は、待つだけです。機種変後、Android端末でGoogleにログインするだけで、自動的にバックアップが復元されます。

 

iCloud

 

Android端末にてEメールアプリ→「アカウント追加」→「Other(POP3/IMAP)」をタップします。

 


iCloudのメールアドレス(~@iCloud.com)と、Apple IDにて使用していたパスワードを入力したら、移行完了です。

 

メモ

 

メモを移行させたい場合は、iPhoneに「Google Keep」をインストールしましょう。

 


iPhoneの「メモ」を開き、データを移行させたいメモを表示させ、右上のマークをタップします。

 


「Google Keep」を共有先として選びます。

 


その後、Android端末にて、Google Keepアプリを開きデータ移行完了です。

 

音楽

 

iPhoneに入っている音楽を移行する際には「Google Play Music」を経由します。

 

・「設定」→「Apple ID」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」をONにする

・パソコンでiTunesを開き同期させる

・同期後、音楽をパソコンにダウンロードする

・パソコンからGoogle Play Musicを開く

・「音楽のアップロード」を選択し、移行させたい曲をドラッグ

 

アップロード完了後は、Android端末でGoogle Play Musicアプリを開き、移行できていることを確認しましょう。

 

08.画像①

 

この他にも、各携帯電話会社が提供しているデータ移行サービスを利用する方法があります。

 

「データお預かりサービス」などの名称で、写真や動画、アドレス帳、カレンダーなどを保管、移行が楽にできるでしょう。

 

データ移行が完了した後もサーバーに残しておくことができるため、重要なデータのバックアップとして利用できます。

 

ただし、こちらについてもキャリア変更がされた場合には、以後の活用ができなくなるため注意が必要です。

 

■移行時の注意点

 

iPhone時代に何気なく使用していたものの中にも、iPhone特有の機能があるため注意が必要です。


Apple Payの残高はAndroidに引き継ぐことはできません。

 

ゲームアプリに関しましても、Androidに引き継げないケースがあります。


あらかじめ「ゲーム内通貨の移行が可能か確認する」など、下調べを行っておきましょう。

 

また、忘れがちなのが、iPhoneでしか利用できないサービスの解約です。

 

ムダな会費を払い続けることのないように、移行前にAndroid対応かを確認するようにしてください。

 

先にもありましたが、iPhone よりも自由度の高いAndroidでは、アプリ購入に十分気を付ける必要があります。

 

非正規のサイトから不正アプリをダウンロードしてしまわないよう、リスクへの意識を常に持つことが大切です。

 

■覚えておくと超便利 !Google アカウントを使ったデータの移行

 

08.画像②

 

Googleアカウントで同期をさせれば、メール・連絡先・カレンダー・メモなどの移行がより簡単にできます。

 

先に、iPhoneの「設定」から「パスワードとアカウント」画面を開き、「アカウントを追加」で「Google」を選択。

 

Googleで使用しているメールアドレス・パスワードを入力すれば完了です。

 

後は、Android側でも「設定」から同様にGoogleアカウントを追加し、同期したい項目をオンにするだけです。

 

同じくGoogleフォトでは写真・動画が移行できます。

 

この場合には、先に「Google フォト」のアプリをダウンロードしておくことが必要です。

 

設定方法は、Googleアカウントの設定とほぼ同じ手順となります。

 

また、写真を保存する際には「高画質」と「元のサイズ」を選択できますが、Androidに移行する際の容量制限対策として、「高画質」で圧縮しておくことがポイントです。

 

■まとめ

 

Androidは、さまざまなメーカーから、多種多様な機種が販売されています。

 

その選択の豊富さから、乗り換えを考えている人も多い傾向です。

 

外見は似ているようでも、2つのOSはまったく異なるコンセプトで造られています。

 

そのため、乗り換えの際の手順や、知っておきたいリスクについて理解しておくことが大切です。

 

また、iPhoneは中古品でも人気があり、比較的高く売ることができます。

 

しかし、その場合には個人情報の漏えいを防止するために完全な対策するようにしましょう。

 

■不要になったiPhoneを安全に処分する方法

 

無事、Androidにデータ移行を終えた後、今度はiPhoneの処分方法について悩む方もいらっしゃるかもしれません。


iPhoneには個人情報がたくさん入っているため、適当に処分をしてしまうのは危険です。

 

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