パソコンを分解して掃除する際の注意点とは?

2018.07.02

パソコンは、使っているうちに内部にほこりがたまってきます。

 

特に、デスクトップ型やタワー型のパソコンには、大型の空冷ファンがついているため、かなりの量のほこりがたまります。

 

パソコンを分解して掃除する際には、どんなことに注意すればいいのでしょうか。

 

 

■パソコンを分解する際に必要な工具

 

パソコンを分解するのに必要な工具には以下のようなものがあります。

 

・ベッセルの+00のドライバー

 

超精密な小ネジ専用ドライバーです。

 

柄は早廻し用回転キャップ付きで、刃先はブラックポイント加工してあるので、小さなネジでも容易に取り付け取り外しが可能です。

 

・先曲がりのピンセット

 

プリント基板のハンダ付けや部品交換等に使用されるピンセットです。

 

先が曲がっているため、狭い隙間の奥にある小さな部品でもつまむことができます。

 

・基板コネクター抜き

 

基板を実装するためのはめ込み型コネクターをスムーズに抜き差しできる、基板コネクター抜き専用工具です。

 

・iOpener

 

本来はiPadなどのタブレットを開けるための工具セットですが、パソコン分解用にも使えます。

 

・ヘラ

 

パソコン内部の汚れ落としに使えます。

 

・エアダスター

 

ノンフロンタイプのガスを噴射して、パソコン内部のほこりを吹き飛ばします。

 

 

■パソコンを分解する際の注意点

 

パソコンを分解するには、いくつかの注意点があります。

 

 

◇メーカー保証対象外になる可能性

 

パソコンを分解するのはハードウェアに関わることなので、作業中に思わぬ事態を引き起こす可能性があります。

 

パソコン内部にはさまざまな回路や基盤が露出していますから、本来なら専門知識のない素人が扱うべきものではありません。

 

もし自分で分解して不具合が生じた場合は、メーカー保証対象外となる可能性があります。

 

また、扱い方を間違うとパソコンそのものが壊れてしまうおそれもあるので、分解清掃をする際は十分に注意して行いましょう。

 

 

◇分解すると不測の事態が起こりうる

 

分解して組み立てようとすると、ケースが元通りに閉まらないとか、空冷ファンが取り付けできないといった問題が生じることがあります。

 

また、分解して外した部品がどこにはめるのか、わからなくなることも少なくありません。

 

もちろん、こうした不手際で生じた不具合はすべて自己責任となり、メーカーの保証も受けられなくなりますから十分に注意が必要です。

 

 

◇起動しなくなる可能性

 

分解した部品を元通りに戻したつもりでも、万が一、分解前と違った取り付けをしてしまうと、パソコンが起動しなくなることがあります。

 

また、場合によっては、分解時に電源ユニットの中のほこりが動いてしまったために、電源部がショートしてしまうようなことも、絶対にないとは言い切れません。

 

パソコンを分解すると、こういった事態も起こりうることを覚えておきましょう。

 

 

◇静電気対策

 

パソコンを分解する際に、作業者自身が静電気を帯びていると、部品に触れただけで故障の原因となることがあります。

 

これを防ぐには、分解する前に金属に触れて体内の静電気を逃がしたり、静電気防止用ゴム手袋をはめて行うなどの事前準備が必要です。

 

 

◇バックアップを取っておく

 

パソコンを分解していると、予期せぬトラブルで部品を損傷したり、パソコンを落下させてしまうようなこともあり得ます。

 

そういった不測の事態に備えて、パソコンを分解する前にデータのバックアップを取っておくようにしましょう。

 

■パソコン内部を清掃することの重要性

パソコン内部にほこりがたまると、回路がショートするおそれがあるため、定期的に内部を清掃するのは大切なことです。

 

ほこりが湿気を吸うと、そこを回路の電流が流れるためにショートしてしまうことがあるからです。

 

しかし、分解時にはさまざまなトラブルが起こる可能性もあるため、十分に注意して作業を行うようにしましょう。