Google Driveを使って、スマホ・PC間でデータを共有する方法
Google Driveを使って、スマホ・PC間でデータを共有する方法
皆さんは、スマートフォンとパソコン間でデータのやりとりはどのようにしていますか?
必要に応じて、メールにファイルを添付して移動したり、スマートフォンとPCを直接つないで、データを移動させたりしていないでしょうか?
最近は、特にスマートフォンを使う機会が多いので、スマートフォンで作成したメモ、写真、動画といったデータを、パソコン上で編集したい、または、パソコンで編集したデータをスマートフォンへ戻したいというケースも多いでしょう。
今回はそういう時に便利な、クラウドでデータが共有できる、Google Driveというサービスをご紹介します。
Google Driveとは
Google Driveでできること
まず、Google Driveでできることを整理しておきましょう。主な機能は以下の3点です。
- ファイルの管理・保存
普段よく使用するファイル(テキスト、画像、動画データなど)をクラウド上に保存することができます。また、フォルダも作成できるので、ファイルを管理しやすいです。
- ファイルの編集・共有
Google Driveで格納したファイルをWeb上で編集したり、誰かに共有することができます。例えば、何かのイベントで撮った写真のアルバムを、特定のグループへ公開するという使い方ができます。なお、ドキュメントやスプレッドシートを共有する場合、相手が編集する・閲覧だけといったレベルを自由に変更することができます。例えば、オンラインミーティングをしながら、資料を共同で編集するという使い方もでき、非常に便利です。
- ファイルの検索
Google Driveに格納したファイルの中から、テキスト内で記述した特定のキーワード、ファイル名などを検索できます。
容量と料金について
Google Driveはgoogleアカウントを作成すれば、すぐに使えます。さらに、クラウド上で保存できる容量が15GBまでは無料で利用できます。それ以上は有料となり、100GB〜30TBまで様々なプランがあるので、利用状況を見ながら契約すると良いでしょう。
利用条件
Google Driveは以下のパソコン用ブラウザ、スマートフォンのアプリで動作します(2021年1月時点)。Google Drive上で生成したファイルはクラウド上でリアルタイムに同期されます。
ブラウザ
- Chrome
- Firefox
- Internet Explorer 11、Microsoft Edge(Windowsのみ)
- Safari(Macのみ)
アプリ
- Android 5.0以降
- iOS 12以降
共有できるデータの種類
以下のとおり、あらゆるデータ形式がサポートされておりますので、一般的な利用を想定すると、特にファイル形式は気にしなくて良いでしょう。
一般的なファイル
・アーカイブ ファイル(.ZIP、.RAR、tar、gzip)
・オーディオ形式(MP3、MPEG、WAV、.ogg、.opus)
・画像ファイル(.JPEG、.PNG、.GIF、.BMP、.TIFF、.SVG)
・マークアップ、コード(.CSS、.HTML、.PHP、.C、.CPP、.H、.HPP、.JS、.java、.py)
・テキスト ファイル(.TXT)
・動画ファイル(WebM、.MPEG4、.3GPP、.MOV、.AVI、.MPEGPS、.WMV、.FLV、.ogg)
Adobeファイル
・Autodesk AutoCad(.DXF)
・Illustrator(.AI)
・Photoshop(.PSD)
・Portable Document Format(.PDF)
・PostScript(.EPS、.PS)
・Scalable Vector Graphics(.SVG)
・Tagged Image File Format(.TIFF)
・TrueType(.TTF)
Microsoft ファイル
・Excel(.XLS、.XLSX)
・PowerPoint(.PPT、.PPTX)
・Word(.DOC、.DOCX)
・XML Paper Specification(.XPS)
・パスワードで保護された Microsoft Office ファイル
Google Driveを使ってデータを共有する
データを共有するシーン(テキスト、写真、動画など)
例えば、自分のパソコン・スマホ間で共有することもあれば、相手とメールでファイルのリンクを送り共有することもあります。従来のようにメールで添付するといったファイルの移動を減らせます。また、OSがそれぞれ異なる場合、非常に便利です。例えばWindowsのパソコンで作成したものを、iPhoneで見るというケースです。OSが異なるだけでデータのやりとりが難しくなりますが、Google Driveを経由すれば、OSの違いは感じません。
ここで、よく使われる具体例を見てみましょう。
- スマートフォンで撮影した写真を編集する、または誰かに共有する。
- PCで作成したドキュメントファイルを特定のメンバーへ周知する。
- Windowsで作成したPDFファイルをiphoneで表示する。
それでは実際にファイルをアップ、ダウンロードする手順を見てみましょう。
PC(スマホ)のデータをGoogle Driveへアップする。
- AndroidスマートフォンでGoogleドライブのアプリを開きます。
- 右下に表示されている追加アイコン + をタップします。
- [アップロード] をタップします。
- アップロードするファイルを見つけてタップします。
- アップロードしたファイルは、移動しない限り [マイドライブ] に表示されます。
Google DriveからPC(スマホ)へダウンロードする。
- drive.google.com にアクセスします。
- ダウンロードするファイルをクリックします。
- 右クリック → [ダウンロード] をクリックします。
注意事項
最後に、Google Driveを使用する上での注意事項について、整理しておきましょう。
- 同期しないことがある。
クラウドのサービスですので、ネットワークの状況によっては、データがうまく同期しないことがあります。定期的に同期されているかを確認するようにしましょう。
- ファイルを共有する場合の権限設定に気をつける
ファイルの共有機能はとても便利ですが、権限の設定を誤ると、公開したくないファイルを相手に見られてしまいます。また、閲覧者ではなく編集者に設定して、編集されてしまうこともあります。慣れるまでは注意が必要です。
- 重要なファイルを削除すると同期される。
同期できることはメリットですが、もし誤って削除してしまうと、データが完全に削除されてしまいます。ローカルのパソコンであれば、データを削除しても、ゴミ箱に入りますが、Google Driveでは削除されると、復元できません。重要なファイルはローカル上でも保存しておくのが良いでしょう。
いかがでしたでしょうか。Google Driveに慣れると、どこでも作業できるようになり、データの移動も不要になります。データのバックアップとしても有効ですので、まずは無料で試して、仕事の効率化をはかりましょう。