パソコンはプラモデルだ!自分で作るオリジナルPC!パーツの種類と組み合わせ方。

2022.03.10

自分でパソコンを作るのはハードルが高いように思えますが、実は簡単な手順で作ることができることを知っているでしょうか。まるでプラモデルのように、自分好みのパーツを組み合わせてオリジナルのPCを作り上げることができます。

 

この記事ではオリジナルPCを作りたいと思っている方に向けて、必要なパーツの紹介や組み立て方について解説します。

 

<オリジナルPCの魅力とは>

 

完成品のPCを購入するのと比較して、オリジナルでPCを作ることにはどんな魅力があるのでしょうか。

 

・自分だけのPCが手に入る

 

 

完成品のPCと違い、オリジナルPCは世界で一つだけのものになります。自分で選んだパーツを組み合わせ、自分だけのPCを作ることができます。また、PCの外観を決めるケースも、スケルトンでパーツが見えるタイプやLED照明をふんだんに利用したタイプなど、多種多様な選択肢があります。

 

中にはスーツケースの中にPCを作ってしまった人や、ウイスキーの瓶をPCにしてしまった人も。水を用いた冷却システムや、全く音のしないPCなど、アイディアさえあればどんなことでも実現できます。

 

・目的に合わせてPCを設計できる

 

 

オリジナルPCでは目的に合わせてPCを設計できます。ゲームが好きな方は徹底的にグラフィック性能にこだわったPCを作れますし、動画編集をされる方は動画のエンコード能力を上げたPCを作れます。

 

反対に、ほとんどインターネットやオフィスソフトしか使わない方であれば、最小構成のPCとすることで安くPCを手に入れることもできます。

 

・部品を交換すれば長く利用でき、経済的

 

 

PCは電気製品である以上、故障がつきものです。完成品のPCではどれか一つの部品が壊れただけで使えなくなってしまいますが、オリジナルPCであれば壊れたパーツを交換することで継続利用ができます。

 

また、古いPCで性能が不十分になってしまったとしても、部分的にハイスペックのパーツを導入することで、性能を向上させることもできます。部分的な交換でよいため経済的です。

 

<必要なパーツとその役割について>

 

 

それでは、オリジナルPCを作るためにはどのようなパーツが必要なのでしょうか。ここでは、主に必要となるパーツと、その役割について解説します。

 

・マザーボード

 

マザーボードは、PCのコアになる最も重要な部品です。マザーボードには他のパーツを取り付けるためのコネクタが存在し、すべてのパーツはマザーボードに接続することで利用可能となります。また、マザーボードにはPCの最も基本となるBIOSと呼ばれる基本ソフトが入っています。このBIOSからPCを起動し、WindowsなどのOSをインストールする仕組みとなっています。

 

・CPU

 

CPUは、PCのうち計算処理を行うパーツです。インターネットの閲覧や動画再生など、PCのあらゆる動作はCPUの計算処理により実現しています。CPUが高速であればあるほど、負荷の高い処理をこなすことができます。ゲームをしたり動画を作成したりする場合はCPUのスペックが大切です。

 

・メモリ

 

メモリは、PCの計算結果を一時的に保管しておく場所です。大量のデータを処理する際には、メモリの容量が重要となります。メモリが少ないPCでブラウザのタブをたくさん開いたりすると、PCの動作が不安定となることもあります。画像編集ソフトの利用などにはメモリ容量が多いPCが向いています。

 

・ビデオカード

 

ビデオカードはGPUとも呼ばれ、おもにPCのグラフィック表示に関する計算処理を行います。高性能のゲームを行う際には、ハイスペックのビデオカードが必要です。また、最近話題となっているVRを利用する際にもビデオカードの性能が重要となります。反対に、インターネット閲覧やオフィスソフトの利用などでは重要でないパーツなので、用途に合わせて性能を選ぶとよいでしょう。

 

HDD・SSD

 

HDDやSSDはPCにデータを保存するための記憶装置です。一般に、HDDのほうが大容量のデータを保存できますが、SSDのほうがより高速です。最近ではSSDの値段が下がってきたため、記憶装置にSSDを利用することが増えています。動画撮影が趣味の方などは、大量の保存容量が必要になるため、重視すべきパーツとなります。

 

・電源・ケース

 

各パーツに電源を供給するため、電源装置が必要となります。電源装置には大きな性能差はありませんが、各パーツの消費電力をまかなえるスペックを持った電源装置を選ぶ必要があります。

 

また、すべてのパーツはケースの内部に設置します。ケースは形や大きさなど様々な選択肢から選ぶことができます。オリジナルPCの作成において最も個性を出しやすい部分といえるでしょう。

 

<パーツの組み合わせ方>

 

 

必要なパーツを用意したら、パーツを組み合わせてPCを起動できるようにします。ここでは、簡単にPC組み立ての流れを説明します。

 

・マザーボードにCPU・メモリ等のパーツを取り付ける

 

まずは、マザーボードにCPUやメモリ、グラフィックボードなどの必要な部品を接続します。マザーボード上でCPUやメモリを取り付けるための場所は決められており、規格に沿った製品であれば容易に取り付けることができます。例えば、CPUであればCPUソケットと呼ばれる場所に、メモリであればメモリスロットに設置することになります。

 

各パーツは精密な電気製品であり、特に静電気に弱いため、取り付ける際には手袋などを利用して静電気対策を行いましょう。

 

・ケースに電源やマザーボードを取り付ける

 

マザーボードにすべての部品を設置し終えたら、次はケースにマザーボードを取り付けます。取り付けにはドライバーさえあれば大丈夫です。ケースおよびマザーボードには規格があるため、対応している製品であればぴったり取り付けることができます。

 

あわせてケースに電源装置を設置し、マザーボードやその他パーツに電源を供給します。DVDやブルーレイドライブ等を利用する場合は、同時にケースに設置します。

 

・PCを起動し初期設定を行う

 

すべてのパーツを組み合わせ終えたら、PCを起動します。無事にPCが起動すればひとまずオリジナルPCの作成は成功です。PCを起動すると、PCの基本ソフトであるBIOSが起動します。BIOS画面から、Windows等のOSのインストールや初期設定を行います。

 

これでオリジナルPCの作成は完了です。

 

まとめ

 

この記事では、オリジナルPCに必要なパーツや、その組み合わせ方について解説しました。実際にオリジナルPCを作成してみると分かると思いますが、PCは思ったより簡単に組み立てることができます。オリジナルPCに興味のある方は、ぜひ挑戦してみてくださいね。