デジタル断捨離とは?パソコンやスマホをデジタル断舎離して快適にする方法を解説

2020.12.24

少し前、ものを捨てて身のまわりを整理する断捨離がブームになりましたが、最近では実際にものを捨てるだけでなく、パソコンやスマートフォンの中のデータを捨てるデジタル断捨離が注目されつつあります。

 

とはいえ、特に機械に詳しくない人にとっては、デジタル断捨離といわれても難しそうに感じてしまうことでしょう。そこで、この記事では、誰でも簡単にデジタル断捨離ができるよう、その方法について簡単に解説していきます。

 

 

■デジタル断捨離とは?

まず最初に、デジタル断捨離とは、パソコンやスマートフォンの中のデータ、あるいはアカウントなどの不要なものを捨てて整理することを指した言葉です。

 

データであればかさばるわけでもなく、捨てる必要はないのではと思われる人もいるかもしれませんが、パソコンやスマートフォンはデータが入っていればいるほど容量を圧迫され、動作が重くなる原因ともなります。また、不要なファイルやデータは、必要なデータを探すときの邪魔になってしまうこともあります。

 

そのため、デジタル断捨離を行なうことには、パソコンやスマートフォンの動作が軽くなったり、探しものの際の時間節約ができるようになるなどのメリットがあります。

 

 

■何をデジタル断捨離すれば良い?

いざデジタル断捨離をしようと思っても、パソコンやスマートフォンには消してはいけないファイルなどもあるため、何を捨てていいのかわからないという場合も多いです。そこで、ここからは、デジタル断捨離で捨てるべきものの、代表的な例を紹介していきます。

 

◇お気に入りの整理 

スマートフォンやパソコンのお気に入りは、わかりやすいデジタル断捨離の対象です。

 

お気に入りはデータとしてはそれほど容量が大きいものではありませんが、よく使う項目の一つであるため、不要なお気に入りを消すことで、日々のブラウジングの際の時間の節約につながります。

 

整理の方法としては簡単で、昔登録したものの、今では使っていないお気に入りのサイトを片っ端から消していくだけでOKです。お気に入り欄にはシステム上消してはいけないファイルなどもないため、気軽に整理してしまいましょう。

 

◇使わないアプリやソフトウェアを削除する

使っていないアプリ、ソフトウェアも、デジタル断捨離の対象となります。

 

アプリやソフトウェアには、データ容量として大きなものもあるため、これを断舎離することでパソコンやスマートフォンの容量に余裕を持たせることが可能です。特に、パソコンでは使っていないソフトウェアが常駐している場合も多いので、ソフトウェアを削除することでパソコンの動作が軽くなることもあります。

 

スマートフォンでのアプリの削除は簡単で、ホーム画面から使っていないアプリを消すだけです。パソコンの場合は、アプリやソフトウェアの保存場所が多岐にわたるため、コントロールパネルなどからアプリを探し、不要と思われるものを削除しましょう。

 

◇利用していないWEBサービスから退会する

データを捨てるのとは異なりますが、登録しているWEBサービスの退会も、デジタル断捨離の一貫です。

 

登録だけしていて、特に何の通知が来るわけでもないものまで全て退会する必要はありませんが、登録者にメールが送られてきたりするサービスは、退会してしまった方がメール確認の時間などの削減につながります。

 

また、特に注意すべきなのが、月額制などの有料のWEBサービスです。登録を続けているだけで利用料が発生してしまうようなWEBサービスは、定期的に料金の支払いがおこなわれてしまうため、利用していない場合にはすぐに退会しましょう。

 

◇不要なメールマガジンを解約する

WEBサービスの欄でも触れたように、定期的に送られてくる不要なメールは、メール確認などに余計な時間がかかってしまいます。それを削減するため、不要なメールマガジンは解約してしまった方がいいでしょう。

 

大抵の場合、メールマガジンは下部に解約用のURLが記載されているため、そこから解約に進むことができます。

 

◇不要なファイルやフォルダを削除する

特にパソコンの場合、容量の多くを占めているのが、不要なファイルやフォルダです。

 

一時的に必要でダウンロードしたものの、その後不要になった後も、ファイルやフォルダが削除されずに残ってしまうというケースは非常に多いです。

 

スマートフォンの場合、不要ファイルは主に写真のデータなどとなります。写真データはそれなりに容量も大きいため、撮影に失敗した写真や、撮影したものの見返さないというような写真は消してしまった方がいいでしょう。

 

パソコンの場合では、不要ファイル、フォルダの保存先としてもっともわかりやすいのは、「ダウンロード」と名の付いたフォルダです。一時的にダウンロードされたファイルなどはこちらに残っていることが多いため、まずは「ダウンロード」フォルダの中を見て、不要なファイルを削除してみてください。

 

ほかにも、パソコンには保存先が多いため、さまざまなところに不要ファイルやフォルダが保存されていることがあります。ただし、中には消してはいけないファイルもあるため、パソコンに詳しくない人は、使っていなさそうだからといって無闇にファイルを消していくのはおすすめしません。もし迷った場合には、一度ファイル名などで検索をかけて、必要なファイルかどうか確認してみてください。

 

 

■デジタル断捨離で迷ったらクラウドサービスの利用がおすすめ

デジタル断捨離は、その名の通りデータを捨てて整理する方法です。そのため、断捨離の途中で、いらないような気はするが、本当に消してしまっていいのか悩むデータなどが出てくることもあるでしょう。

 

そんな時には、完全にデータを削除してしまうのではなく、クラウドサービスを利用するという方法もあります。

 

クラウドサービスとは、外部のデータ保存先を借りて、そこにパソコンやスマートフォンのデータを移し替え保存しておくサービスです。クラウドサービスの利用では、データを移し替えるだけで、削除するわけではないので、必要なときにはいつでも自分の端末にデータを戻すことが可能です。一方で、パソコンやスマートフォンからデータは消えているため、容量が空き、検索の邪魔にもならないと、断捨離のメリットを得ることもできます。

 

クラウドサービスには複数の種類がありますので、参考のため、以下に代表的なクラウドサービスの容量などを紹介します。

 

◇代表的なクラウドサービスの特徴

 

・Google Drive

Google Driveは、その名の通りGoogleの提供しているクラウドサービスで、使用料は無料。保存容量は15GBとなっています。無料で15GBの容量は、ほかのクラウドサービスと比べてかなり容量が大きいため、データの保存先として使うには非常に適しています。

 

有料プランもあり、こちらは月額制で容量ごとに以下のような料金となっています。

 

100 GB:月額100円(年額2,500円)

200GB:月額380円(年額3,800円)

2TB:月額1,300円(年額13,000円)

 

また、Googleアカウントで管理できることから、すでにアカウントを持っている人にとっては使いやすいクラウドサービスといえるでしょう。

 

・Dropbox

Dropboxは、古くからあるクラウドサービスで、全世界で5億人以上のユーザーが利用しています。無料で利用できる容量は2GBと、Google Driveに比べると少ないものの、無料プランでも30日間のファイルの復元機能を利用することができます。

 

有料プランにはPlusとProfessionalの二種類があり、それぞれ月額料金と容量、ファイル復元期間が違います。

 

Plus      :容量・2TB 料金・月払い1,500円、年払い1,200円 ファイル復元・30日

Professional:容量・3TB 料金・月払い1,500円、年払い2,000円  ファイル復元・180日

 

・Evernote

Evernoteは、クラウドサービスとしては少し特殊で、保存容量が合計ではなく月間で計算されます。無料での保存容量は月間60MBまでと、大分物足りないため、有料で月間10GBまで保存できるプレミアムプランを使っている利用者が多いです。

 

Evernoteのメリットとしては、データ検索機能が優れており、保存したデータを見つけやすいということがあります。そのため、今は必要ないデータをとりあえず保存しておく保存先としては適しているでしょう。