【初心者向け】クラウドコンピューティングとは?身近で活用されている例と共に簡単に説明
「クラウドコンピューティング」という言葉を目にする機会は増えつつあるものの、はっきりとした定義がわからず、なんとなくのイメージで使っている方も多いのではないでしょうか。
ビジネス用語として今後ますます使用機会が増える可能性も高いため、間違った認識でいると、相手と話が食い違ってしまう可能性も否めません。
そのため今回は、クラウドコンピューティングの意味やメリット・デメリットについて、初心者の方にもわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
■クラウドコンピューティングとは
クラウドコンピューティングは、英語で書くと「cloud computing」。
このcloud(雲)を使う理由は、IT業界の慣習によるものです。
ネットワークの向こう側を雲で表すとのルールに基づき、cloudの単語が使われています。
現在、みなさんのパソコンにはさまざまなソフトやデータがインストールされていることでしょう。
そういったソフトやデータを、ネットワークを通じて利用することをクラウドコンピューティングと呼びます。
■クラウドコンピューティングのメリット
まずは、クラウドコンピューティングを使う4つのメリットについて、みていきましょう。
・簡単に開始できる
ユーザー登録さえすれば、クラウドコンピューティングを用いたサービスを使用することができます。
使用開始までのハードルが低いため、パソコンやネットワークなどに詳しくない人にとっても使いやすく、重宝されています。
また、自動的にサービスがアップデートされることも大きなメリットのひとつです。
・デバイスを問わない
データはクラウド上に保存されているため、アクセスする媒体は問いません。
スマホやタブレット、パソコンなど、時と場合によって異なるデバイスでのアクセスが可能です。
・従量課金制
ソフトなどの購入の場合、使用頻度にかかわらず一定額を支払う必要があります。
しかし、クラウドコンピューティングを用いたサービスは、利用した量に応じて料金が変動する従量課金制です。
中には、基本サービスのみの使用であれば無料といったものもあります。
・サービス導入コストが低い
実際に利用するかどうかわからない、使用頻度が不明といったサービスに対し、初期投資をためらってしまう方も多いでしょう。
しかし、クラウドコンピューティングであれば、初期費用はほぼかかりません。
そのため、最初に試す際のハードルも下げることができます。
■クラウドコンピューティングのデメリット
複数のメリットがあるクラウドコンピューティングですが、ひとつだけデメリットが存在します。
あらかじめ確認しておきましょう。
・カスタマイズ自由度が低い
クラウドコンピューティング関連のサービスは、誰もが簡単に利用できるように、シンプルかつ利便性が高いものとして作成されています。
そのため、カスタマイズの自由度は低い傾向にあるのです。
オリジナリティ溢れる使い方をしたいと考えた場合は、願いを叶えることは難しいでしょう。
■クラウドコンピューティングの使用例
例えば、MicrosoftOffice365などのofficeツールであれば、クラウドを使うことで、インストールが不要になります。
インターネットを経由して複数人が同じファイルにアクセスできるため、スムーズな作業が可能です。
データはクラウド上に自動保存されるため、仮に使用中のデバイスに問題が発生した場合でも、データを失うことはありません。
また、ファイルの保存に関してクラウドコンピューティングを使用するのであれば、ほぼすべてのサービスが自動的にデスクトップ上のファイルを同期してくれます。
支払いは、使用したストレージ分のみとなるため、どのプランを選ぶべきか悩む必要もありません。
ここまで、クラウドコンピューティングの内容についてお伝えしました。
クラウドコンピューティングは決して難しいものではなく、身近で使われているものであり、作業の効率化を図ってくれるものです。導入を検討する際には、ぜひ本記事をお役立てください。