日本国内で不足!AI技術者(AIエンジニア)とは?必要スキルや知識、気になる年収まとめ

2020.02.04

AIの開発を進めるにあたり必要となるのがAI技術者(AIエンジニア)です。しかし、現在人材が不足していることもあり、多くの企業がAI技術者を獲得しようとする機運が高まっています。

 

そんな人気の職種であるAI技術者ですが、実際にどういった仕事をしているのか、またどのようなスキル・知識が必要か、未経験でも可能なのかといった内容については、まだあまり知られていません。

 

今回はAI技術者のニーズが高まっている理由や求められるスキル・知識、そして気になる年収まで、詳しくご紹介します。

 

 

■AI技術者とは

 

AI技術者とは、AIの開発やAIに蓄積されたデータの解析などを行う技術者のことです。

さらにAIを開発し、モデルをつくるAI技術者を「機械学習エンジニア」、AIの技術を用いてデータ分析を行うAI技術者を「データサイエンティスト」と、大きく二種類に分けることができます。

 

 

■AI技術者のニーズが高まっている理由

 

自動車の自動運転技術や、人工知能を搭載した家電など、身近なニュースの中でもAIに関する情報が増えてきていると感じる方も多いことでしょう。

実用化段階に至っていないものも含めると、今後、AI技術は今以上に多方面の分野で活用されると考えられます。

 

AIを開発・活用したり、技術を向上させたりするためには、AI技術者の存在は欠かせません。社会のニーズの拡大に伴い、AI技術者のニーズも今後ますます高まることでしょう。

 

 

■AI技術者として必要なスキル・知識

 

AI技術者として求められているスキルは、大きく次の3つに分けることができます。

 

・専門知識(ディープラーニング、機械学習など)

・数学や統計学の知識、データ解析の知識

・汎用的プログラミング言語「Python」を中心としたプログラミング能力

 

これらのスキルが必要とされる理由として、「企業が即戦力を求めている」ということが挙げられます。

AI分野では、すでに実用化されたものだけでなく、実用化に向けて研究中のものや、実用化の可能性を感じ研究を進めているものなど、さまざまな段階があります。

同業他社も同じように動いていることを考えると、スピード感は欠かせないと言えるでしょう。即戦力の人材であれば、すぐに事業に参加できるため、よりニーズが高いと考えられます。

 

 

■AI技術者の年収

 

AI技術者には、前述したようなスキルや知識が求められることから、他業種よりも平均年収が高い傾向があります。経済産業省の「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によりますと、AI技術者を含む先端IT技術者の年収は、全業種の平均と比較した場合、500万ほど高いです。

 

アメリカやインドなど他の国では、全業種と先端IT技術者との年収の差はさらに拡大しており、世界的にも、AI技術者のニーズの高まりが感じられます。

 

 

■AI技術者になるには資格が必要?

 

高収入、高いニーズなど魅力的な言葉が並ぶAI技術者ですが、同時に高い専門性が求められることは間違いありません。

 

未経験でAI技術者を目指すにあたって、最初に「資格取得」が浮かんだ方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、AI技術者に関連する国家資格はありません。

民間資格としましては、一般社団法人ディープラーニング協会が行っている「G検定」「E検定」があります。

 

しかし、資格はあくまでひとつの知識を示すものであり、必須ではありません。

AIエンジニアになるためには、大学や大学院で学ぶほか、AIエンジニアの専門学校に通うなどいろいろな方法もあります。

 

また、独学で知識を蓄え、AIエンジニアとして活躍している方もいます。

資格取得だけにこだわらず、さまざまな方法を検討することをおすすめします。