分解したパソコンを廃棄・処分する方法とは?いらないPCパーツはどうする?

今回は、「パソコンの廃棄方法」と「分解した場合の廃棄方法」を紹介していきます。

 

■パソコンの廃棄方法

最初にパソコンを分解せずにそのままの状態で廃棄する方法を見ていきましょう。

 

・自治体のルールに従って廃棄する

・その他、無料回収などメリットのある業者を利用する

・買取を利用する

・オークション等で売る

 

この中でも「自治体のルールに従って廃棄する」は、自治体によってパソコンの廃棄方法が異なることに注意してください。

 

◇大型ゴミや燃えないゴミで捨てられるのか?

パソコンは大型ゴミや燃えないゴミで捨てることができますが、自治体によります。

 

これは小型家電リサイクル法が定められたことで、各自治体は対象品目を処分する際に「リサイクル」に努力しなければならないというルールがあるからです。

 

また、ネット上では小型家電リサイクル法によってパソコンを大型ゴミでは捨てられないという情報が散見されますが、それは自治体によります。

 

環境省・小型家電リサイクル法~法律の概要・関係法令~」へ問い合わせたところ、この法律があるとはいえ、ゴミの捨て方を決める権限は各自治体にあるとの回答でした。

 

また、各自治体によってパソコンの捨て方が異なる背景として、その1つのポイントに「個人情報の取り扱い」があり、正直なところは「個人情報を扱いたくないという思惑も少なからずあるのかもしれません」との回答でした。

 

つまり、パソコンを大型ゴミや燃えないゴミで捨てられるかどうかは、各自治体で確認するしかありません。

 

◇自治体のパソコン廃棄の対応の一例

一部の地域では、小型家電リサイクル法の対応として回収ボックスが設置されています。

 

回収ボックスは自治体が運営する「図書館」や「公民館」といったところに設置されていることが多いですが、その他としてCOOPなど民間企業のお店に設置されていることもあります。

 

回収ボックスは品目ごとにサイズが決められており、そのボックスに収まるサイズしか捨てることができません。

 

サイズを超えるパソコンを捨てた場合、回収ボックスを設置している施設から役所の担当部署に連絡が入り、大型ゴミや燃えないゴミとして回収されるようになっています。

 

また、大型ゴミや燃えないゴミは1品ごとに有料化されており、回収ボックスに収まらないサイズのパソコンが捨てられた場合は、自治体がその費用を負担して処分されます。

 

◇回収ボックスで捨てることができない場合の自治体の対応

 

回収ボックスは全国一律でサイズが決まっているわけではないので、各エリアによってボックスのサイズが違います。

 

大きめのデスクトップパソコンは捨てることができないサイズなので、その場合は指定の業者を紹介されます。

 

どうしても大型ゴミや燃えないゴミで捨てたい場合は、指定された金額で自治体が回収してくれます。

 

 

◇小型家電リサイクル法を知る必要はある?

分解するかどうかに関わらず、パソコンの廃棄に関して小型家電リサイクル法を知る必要性はそれほどありません。

 

何故なら、自治体によってパソコンの捨て方が異なるため、必然として自治体に連絡して確認しなければならないからです。

 

自治体がパソコンの廃棄方法を決める時は小型家電リサイクル法が考慮されているわけなので、消費者目線では自治体が決めたルールに沿ってパソコンを廃棄するだけです。

 

パソコン3R推進協会」で小型家電リサイクル法について網羅できますが、「自治体によっては大型ゴミや燃えないゴミでも捨てられる」を念頭に置いておかなければ、概要を間違った解釈で受け止めてしまうケースも少なくないと思います。

 

これはパソコンの廃棄と関係ありませんが、名称の似ている「家電リサイクル法」はリサイクル料金が発生するので知っておくべきですが、小型家電リサイクル法はリサイクル料金はありません。

 

■分解したパーツの部品の廃棄方法

パソコンを分解して廃棄する方法は、分解したパーツごとにゴミ分けして処分するだけです。

 

東京都の家庭廃棄物では、以下のような種類があります。

 

・可燃ごみ

・不燃ごみ

・粗大ごみ

・家電4品目(家電リサイクル法)

・パソコン(資源有効利用促進法に従って廃棄)

・自動車

・有害ごみ

 

繰り返しになりますが、そのままパソコンを廃棄する場合は「各自治体に問い合わせる」が鉄則です。

 

東京都環境局」で一般廃棄物の概要が分かるので、一例としてチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

◇ゴミの分別が分からない場合は自治体へ問い合わせよう

一般的にパソコンを分解して廃棄することは珍しいですが、もし分解して廃棄するならゴミの分別が最も難しいと思います。

 

本体のプラスチックは可燃ごみだと分かりますが、マザーボードやCPUなど構造に詳しくなければ分類が分かりませんね?

 

迷った時は、こちらも各自治体に問い合わせて1つ1つのパーツのゴミの種類を確認していくしかありません。

 

■まとめ

最後にパソコンを廃棄する際の注意点を紹介しておきます。

 

基本的にパソコンを廃棄する際は「データの消去」が大切なので、パソコンを起動できるなら初期化するなど、データをすべて消しておきましょう。

 

また、USBや外付けハードディスクなども同じであり、他人にデータを見られる可能性を考慮しておくことは基本として覚えておきたい知識です。

 

分解するならデータが保存されているマザーボードなどを叩き割ってしまい、修理できない状態にするというのも手です。

 

本体をそのまま廃棄する場合は、内部でデータを消去できないなら水を浴びせて修理不可にするなど、色々と方法があります。

 

あくまでも「買取」などからリサイクルしないことが前提ですが、小型家電リサイクル法の主な趣旨は「資源を再利用する」や「不正な処理を減らす」ことなので、別に粉々にしても特別問題なのです。