パソコンのデータ移行方法とは?新しく買ったパソコンの引っ越し方法
新しいパソコンを買うと、古いパソコンからデータを移行しなければなりません。
正しいデータ移行ができなければ、データを紛失してしまったり、移行に多大な時間がかかったりしてしまいます。
それでは、このデータ移行はどのようにやればいいのでしょうか。
ここでは、パソコンのデータ移行方法について見て、準備方法から各種データ移行の手順を紹介します。
■パソコンデータ移行前の準備
パソコン上のデータを移行する前に、しっかりと準備を行うことが大切です。移行前の準備としては、次の点に気をつけましょう。
・デスクトップなどに一時的に保存したデータを整理する
・ブラウザに登録したお気に入りのエクスポート
・データ移行には時間がかかることを認識する
・ノートパソコンの場合は電源ケーブルを必ず用意する
パソコン上のデータを移行するために、データを整理することからはじめますが、デスクトップに一時的に保存したデータは忘れがちなので、しっかりと整理しましょう。
データ移行量が増えるほど、時間がかかってしまうため、不要なファイルは削除することをおすすめします。
また、ブラウザに登録したお気に入りは、ブラウザのエクスポート機能を使ってファイルとして保存することで移行できるようになります。
データ移行は、データ量が多くなるほど時間がかかるものです。
どのくらいの時間がかかるのかは、専門家でも判断しづらいものであるため、データ移行は時間の余裕があるときに行いましょう。
最後に、ノートパソコンの場合は、データ移行の途中でバッテリー切れとなってしまうと、データの破損に繋がる可能性があります。
そのため、必ず電源ケーブルを接続した状態でデータ移行を行うようにしましょう。
■外付けHDDやUSBメモリを使って簡単にパソコンデータ移行
外付けHDDやUSBメモリを使うと簡単にデータ移行ができます。
古いパソコンのUSB端子に外付けHDDかUSBメモリを接続して、移行したいファイルをその外付けHDDかUSBメモリにコピーしてください。
次に、データをコピーした外付けHDDかUSBメモリを新しいパソコンに接続して、デスクトップなどにコピーすればデータ移行が完了します。
そのほかにも、DVDやBlu-rayディスクを利用してデータ移行が行なえますが、こちらの場合は、書き出し用の専用ドライブが必要となります。
それぞれのメリット・デメリットを簡単に以下の表にまとめました。パソコンデータ移行の方法を選択する際に参考としてください。
媒体 | メリット | デメリット |
USBメモリ | 持ち運びが容易で安価 | 容量が少ない |
外付けHDD | 容量が多く、手軽に利用できる | USBメモリと比べると高価 |
DVD/Blu-rayディスク | コンビニなどで手に入る | 書き出しのための専用ドライブが必要 |
USBメモリは、数GB~128GB程度のものが一般的であり、大容量のデータ移行には適しません。
外付けHDDの場合は、数百GB~2TB程度のものが多く、大容量のデータ移行に最適ですが、USBメモリと比べると高価となってしまいます。
また、DVDやBlu-rayディスクは、一般的にはデータ移行で利用される機会は多くありませんが、コンビニなどでも手に入るため、緊急時の手段として用いるとよいでしょう。
■パソコンデータ移行できないもの
古いパソコンから新しいパソコンにデータ移行するといっても、すべてのものが移行できるわけではありません。
パソコン間では、データ移行できるものとできないものがあります。
たとえば、ソフトウェア類はデータ移行することができません。
簡単にまとめると、次のものはデータ移行できないと考えてよいでしょう。
・最初からインストールされていたソフトウェア
・パソコンメーカーのソフトウェア
・ダウンロードしたソフトウェア
・セキュリティ対策ソフトウェア
古いパソコンで使っていたソフトウェアを、新しいパソコンでも使いたい場合は再インストールが必要です。
また、パスワード類も移行できません。
パスワードは、新しいパソコンで再入力する必要があります。
パソコン間でデータ移行できるのは、テキストファイルやエクセルファイル、ワードファイルなどのほか、メールや画像、動画、音楽などのファイルです。
◇データ移行には半自動と手動がある
データ移行専用アプリを使うと、半自動でデータ移行ができます。
このアプリはネットで購入できますが、パソコンによっては最初から付属していることもあります。
専用アプリを使わなければ、移行したいファイルを外付けHDDやUSBメモリに手作業でコピーして移行します。
ちなみに、通常のデータは簡単にコピーできますが、メールデータの移行は少々手間がかかります。
まず、古いパソコンにあるメールソフトのエクスポート機能を使って、メールのデータを外付けHDDやUSBメモリにコピーします。
次に、コピーしたデータを新しいパソコンのメールソフトから読み込めば、メールデータの移行が完了します。
■OneDrive(クラウド)を使ったデータ移行方法
古いパソコンから新しいパソコンにデータ移行する方法として、OneDriveというクラウドを利用する方法があります。
◇OneDriveとは
まずは、OneDriveの概要について説明しましょう。
Onedriveはwindowsが提供しているサービスで、5GBまで無料で使うことができるので大変便利なサービスです。
OneDriveにデータを保存すると、どこからでもアクセスしてパソコンやタブレットなどにデータを取り込むことができます。
そのため、古いパソコンから新しいパソコンにデータ移行する場合も、OneDriveを使えば手軽にデータを移すことが可能です。
OneDriveは「Microsoftアカウント」さえあれば誰でも手軽に使うことができます。
また、「OneDriveデスクトップアプリ」を使うと、新しいパソコンへ自動的にデータを移行することができ、Windows8.1から標準で搭載されています。
OneDriveは「Microsoftアカウント」さえあれば誰でも手軽に使うことができます。
ちなみに、Windows8.1から標準で OneDriveが搭載されています。
OneDriveを使うには、デスクトップ画面からエクスプローラーを開くか、ショート カットキー [Windowsキー + E] で、エクスプローラーのサイドバーからOneDriveを開くこともできます。
OneDriveフォルダーは OneDrive.com上のデータを同期保存しているので、OneDrive のフォルダー内でファイルを保存すれば、自動的にOneDrive.comに最新データのバックアップが取れます。
つまり、OneDriveを使えば、手作業でバックアップデータを更新しなくても、常に最新の状態でデータが保存されるというわけです。
OneDriveは、無料で使える容量は5GBまでですが、有料プランに切り替えればデータ容量を拡張することも可能です。
それに、OneDriveはクラウドなので、万が一パソコンがクラッシュしても、データ消失の心配がありません。
そのため、データ移行のほかに、重要データの保管方法のひとつとして利用することもできます。
クラウドの利点として、一旦OneDriveにデータをアップロードしておくと、いつでもどこからでもアクセスしてデータを操作できるので大変便利です。
◇OneDriveを使った移行方法
OneDriveを使うには、OneDriveにサインインする必要があります。
OneDriveにサインインするためには、次の手順でOneDriveに接続してください。
1.ショートカットキー[Windowsキー + S]でWindows内検索画面を開く
2.検索画面で「OneDrive」を入力
3.「OneDrive」を選択
4.Microsoftアカウントのメールアドレスを入力し、「サインイン」ボタンを選択
5.パスワードを入力し、「サインイン」ボタンを選択
6.OneDriveフォルダーを確認し、「次へ」ボタンを選択
これでOneDriveデスクトップが利用できるようになりました。
OneDriveのフォルダーを確認する場合は、デスクトップ画面からエクスプローラーを開くか、ショート カットキー [Windowsキー + E] で、エクスプローラーのサイドバーからOneDriveのフォルダーが確認できます。
OneDriveフォルダーは OneDrive.com上のデータを同期保存しているので、OneDrive のフォルダー内でファイルを保存すれば、自動的にOneDrive.comに最新データのバックアップが取れます。
つまり、OneDriveを使えば、手作業でバックアップデータを更新しなくても、常に最新の状態でデータが保存されるというわけです。
OneDriveは、無料で使える容量は5GBまでですが、有料プランに切り替えればデータ容量を拡張することも可能です。
■まとめ
パソコンデータを移行するためには、事前の準備をしっかりと行うことが大切です。
データを整理し、デスクトップ上の一時ファイルや、ブラウザのお気に入りなどの移行忘れがないように気をつけましょう。
パソコンデータのなかでも、ソフトウェア類は基本的に移行できないと考えてください。
移行できるデータは、文書ファイルや画像・動画・音楽などのファイルデータです。
データ移行を行う際には、USBメモリやHDDなどを利用する方法が最も簡単です。
また、OneDriveなどのクラウドサービスを利用すると、普段からバックアップができるため、非常に便利であり、データ移行も簡単に行なえます。
下記の動画でも解説しておりますので参考にしてみてください。