【テレビの廃棄回収】リサイクルされるまでの流れ

新しくテレビを買い替えた場合など、古いテレビを捨てるにはどうすればいいのでしょうか。

 

ここでは、テレビの廃棄回収からリサイクルされるまでの流れを追ってみましょう。

 

 

■テレビの捨て方

 

テレビの捨て方にはいくつかの方法がありますが、その中に「家電リサイクルセンター」に回収依頼をするやり方があります。

 

家電リサイクルセンターとは、各自治体が運営する特定家電4品目の回収を行うサービスで、家電リサイクル法に基づいて行われています。

 

特定家電4品目とはテレビ、エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機のことで、この4品目は粗大ごみとして処分することができないため、家電リサイクル券を使って回収を行います。

 

 

■なぜ家電リサイクル法が施行されたのか?

 

家電リサイクル法が施行される前は、テレビなどの特定家電4品目は粗大ごみとして捨てることができました。

 

しかし、どの自治体でも粗大ごみの量が増えていき、しかも大型のごみや重量のあるごみが増えたために、対処しきれなくなっていきました。

 

大型や重量物の粗大ごみは家電製品に多いため、家電リサイクル法が施行されて家電4品目は粗大ごみとして扱うことができなくなったのです。

 

粗大ごみとして捨てられると、その多くは地中に埋められてしまいます。

 

しかし、粗大ごみの中には十分に再利用可能なものも含まれており、環境問題の観点からも、特に家電4品目は粗大ごみとして捨てるべきではないという声があがりました。

 

つまり、家電リサイクル法は、地球環境を考慮して施行された法律なのです。

 

 

■なぜ家電リサイクル法で料金が発生するのか

 

家電リサイクル法では販売店にテレビなど家電4品目の収集・運搬義務がありますが、同時にメーカーにはリサイクルの義務があり、消費者にはその費用を負担する義務があります。

 

そのため、家電リサイクル法によってテレビなどを処分するには、運搬料金とリサイクル料金が必要となります。

 

・運搬料金

 

家電販売店が引き取った古いテレビは、「指定引取場所」に一時保管され、リサイクルプラントに搬送されます。

 

この中で、一般家庭から指定引取場所までの運搬費用を廃棄希望者が負担することになります。

 

運搬料金は家電販売店ごとに定めていますが、この料金はあくまでも一般家庭から指定引取場所までの搬送にかかる費用で、テレビなどを家の中から外に運び出すための料金は含まれていません。

 

そのため、家から運び出す作業を誰かに頼むには、それを請け負う事業者に依頼しなければなりません。

 

・リサイクル料金

 

古いテレビはリサイクルプラントに運ばれて解体され、鉄やプラスチックなど素材ごとに分けられてリサイクルされます。

 

この工程のためにかかる費用がリサイクル料金です。

 

 

■テレビはどうやってリサイクルされていくのか?

 

リサイクルプラントに運ばれたテレビは分解され、基盤・キャビネット・ブラウン管・パネルなど、パーツごとに分けられます。

 

パーツはそのまま使えるものは再利用され、使えないものはさらに細かく分解されます。

 

また、プラスチックやガラスは破砕されてリサイクルされます。

 

こうして、古いテレビは無駄なくリサイクルされて有用な資源へと生まれ変わります。

 

 

■環境省が策定した環境マネジメントシステム「エコアクション21」

 

 

エコアクション21とは、「環境への関わりに気づき、目標を持ち、行動することができる」ことを指針として、平成8年に環境省が中小事業者向けに施行したものです。

 

パソコンファームは「エコアクション21」に認定された業者です。

エコアクション21の趣旨に則って環境活動に取り組んでおり、回収したテレビなどの家電製品を分解して再利用し、環境活動に貢献しています。