今後さらに進む働き方改革!リモートワークに必要なセキュリティ対策7つを解説!
新型コロナウイルスの影響や働き方改革の促進などにより、リモートワークは、今後ますます広まると予想されます。
しかし、総務省の平成29年通信利用動向調査によると、企業のテレワークの利用率は13.9%となっており、決して高い数字とはいえません。
現在ではもう少し利用率が高まっていると考えられますが、「リモートワーク、テレワークの導入を検討中」といった企業も多く存在するでしょう。
しかし、リモートワークを導入する場合には、オフィス勤務以上にセキュリティ対策を厳重に行わなくてはなりません。
そこで今回は、具体的なセキュリティ対策についてわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
■リモートワーク導入にはセキュリティ対策が必須
今までの業務システムの場合、社内LANをはじめとした内部ネットワークのみで業務を完結させることができました。
しかし、リモートワークを導入する場合には、インターネット経由での通信が必要になります。
利用シチュエーションも広がるため、根本的なセキュリティ対策の見直しを迫られることになるでしょう。
■やるべきセキュリティ対策7つ
セキュリティ対策と聞くと、難解なイメージを持たれる方も多いかもしれません。
ここでは段階を追いつつ、セキュリティ対策についてわかりやすく説明します。
・セキュリティポリシーの見直し、作成
セキュリティポリシーとは、セキュリティに対する会社の考え方、方針をまとめたものです。
組織として統一の基準を示すことで、レベルの統一を図ります。また、社内のガイドラインを策定することで、社員の意識を高める効果もあります。
すでにセキュリティポリシーを策定済みの企業も、リモートワーク導入にあたり、問題となる点はないか、改めて見直しておきましょう。
・パスワード管理の徹底
リモートワークを行う場合、外部から社内のシステムを利用することが一般的です。ユーザー認証にはパスワードを使用するため、パスワードが外部に漏洩しないよう最大限の注意を払う必要があります。
利用するサービスごとにパスワードを変更する、英数字・記号を含めた複雑なパスワードを設定するなどの対策をとりましょう。
・ログイン時の多段階認証
第三者がパスワードを知った場合の対策として多く用いられているのが、多段階認証です。
パスワードを入力するパソコンだけでなく、もうひとつ別のデバイス(スマホやタブレット)などを用いることで、現在アクセスしようとしているのが本人かどうかを判断することができます。
・ウイルス対策ソフトなどの基本セキュリティの見直し
ウイルス対策ソフトは、セキュリティ対策を語る上での基本です。従業員個人のデバイスを使用する場合、社用デバイスを支給する場合、どちらも必ずセキュリティ対策ソフトをインストールしましょう。
・持ち運びハードディスクの暗号化
USBフラッシュメモリやデバイスを持ち歩く機会が増えることで、紛失の可能性が高まります。万が一の盗難・紛失に備えて暗号化しておくことで、情報流出の防止が可能です。
・セキュリティに関する問題発生時のマニュアル作成
セキュリティ対策に関しては、残念ながら「ここまでやれば100%安全」といったものはありません。
万が一問題が発生したときに備えたマニュアルを作成し、スムーズな連絡体制を整えておきましょう。
仮にサイバー攻撃を受けたとしても、すぐに問題が表面化するとは限りません。できるだけ早い段階でトラブルを発見し、対策をとることが被害拡大を防ぐ上で大切になります。
・クラウドサービスの利用
外部からオフィス内のサーバーにアクセスする場合、外部からの攻撃の機会を増やすことになります。
一方、クラウドサービスを利用すると、リスクを最小限に抑えることが可能です。
■リモートワーク以外でもセキュリティ対策は重要
今回ご紹介したセキュリティ対策は、通常業務においても役立つ内容ばかりです。
現段階でリモートワークを導入していない企業や、予定がない企業も、働き方が多様化する現在においては、いつ、どういった状況になるかわかりません。
ぜひこの機会に、社内のセキュリティ対策を見直し、環境整備を行ってみてはいかがでしょうか。