5Gと4Gの通信速度の違いは?Wi-Fiはもういらない?知っておきたい5Gの情報まとめ

2020.01.07

もうまもなく5Gのサービスが開始されます。5Gの言葉を耳にする機会は増えつつありますが「5Gと4Gの違いがよくわからない」「通信速度はどれだけ違うのか」といった疑問をもたれている方も多いのではないでしょうか。また、現在重宝されているWi-Fiは5Gのサービス開始により不必要となるのか、もしくは別の分野で生き残るのか気になっている方もいることでしょう。

 

今回は5Gの基本情報に加え、5Gと4Gの具体的な違いと5GとWi-Fiの通信速度の違いについて解説します。5Gサービスが本格的に開始する前に、理解を深めておきましょう。

 

 

■5Gとは

 

5Gとは「5th Generation」の略称です。IT技術が進化するにつれ、リアルタイムで大量の情報をやりとりできるような通信規格のニーズが高まるようになりました。4Gから5Gへの変化は、3Gから4Gに進化したとき以上に大幅な進化を遂げるといわれています。

 

NTTドコモ、ソフトバンク、KDDIの3社は、2019年より5Gプレサービスを行っています。楽天モバイルネットワークも、2020年開始を明言しました。キャリアごとに細かな開始時期は異なるものの、NTTドコモは2020年春ごろからの商用開始を予定しています。4Gまでは都市部からキャリア展開が行われていたものの、5Gの場合、少し勝手が異なります。都市・地方との区分けではなく「5Gが必要な場所」から展開される見込みです。

 

 

■5Gと4Gの違い

 

・通信速度

多くの方が最も気になる通信速度においても、大きな違いがあります。4Gの通信速度は一般的に100Mbps~1Gbpsのところ、5Gの場合は最大20Gbpsと予想されています。

4Gで数十秒かけてダウンロードしていたデータも、5Gであれば一瞬になるため、ストレスなくデータをダウンロードしたりコンテンツを鑑賞したりできるでしょう。

 

・同時接続数

パソコンやスマホといった従来のインターネット接続機器以外にも、家電や自動車、工場など多くの分野のアイテムがインターネットへの接続を可能にしています。

IoT時代の到来により、同時接続のニーズはより一層高まるものの、4Gには限界があります。しかし5Gでは同時接続数が増えるため、生活シーンやビジネスでの利便性がより一層高まるといえます。

 

・遅延が減る

4Gの遅延は10msですが、5Gの場合は1msです。よりリアルタイムにデータのやりとりができるようになることで、動画や音などのズレが減少します。モニターを通した大人数での会議なども、まるで全員が同じ場にいるかのような会話が可能となるでしょう。

遅延が少なくなればなるほど、離れた場所からVRとコントロールを活用し、ロボットや農業機械を使うことも可能になります。また、医療分野での活用も期待されます。

 

 

■5GとWi-Fiの通信速度を比較

 

Wi-Fiには複数の規格があり、規格が異なれば通信速度も変わります。現在の主流である「IEEE802.11ac(11ac)」の理論値最大速度は6.9Gbps、最も高速なWi-Fi規格である「IEEE802.11ax(11ax)」の理論値最大速度は9.6Gbpsとなっています。

 

5Gの20Gbpsと比較した場合、体感的にも4Gとの違いがわかることでしょう。しかし、問題は実行速度です。時間帯やエリアなどの条件によって、最高速度は変わります。

 

また日本国内における5Gの情報に関しては、ようやく表立って語られるようになった状態です。2020年からサービスが始まったとしても、即座に全国に広がるわけではありません。

 

少なくとも5Gが全国展開するまでは、Wi-Fiの需要はなくなることはないでしょう。また、全国展開後も料金やサービスの質などによっては、Wi-Fiを使い続ける方を選ぶ人がいると想定されます。よって現段階では、5GとWi-Fiが共存するのか、またはWi-Fiサービスが終焉を迎えるのかどうかについて断定することができません。しかし、どちらにせよ日本国内や世界の通信環境は大きく変わっていくことでしょう。