Windows10のリモートデスクトップのメリットや設定方法、接続できない場合の対処法を解説

2020.08.22

リモートデスクトップとは、インターネットを経由し別のパソコンを遠隔で操作する機能です。

 

この記事では、リモートデスクトップの概要と、具体的な設定方法、接続できない場合のトラブルシューティングを詳しく解説します。一度使ってみたい方や、接続できずに困っている方は、ぜひチェックしてみてください。

 

 

Windows10に搭載されているリモートデスクトップとは?

リモートデスクトップは、2台のパソコンを接続し、別の端末から直接操作する機能です。Windows10がインストールされている端末であれば、標準機能として搭載されています。代表的なメリットは2点です。

 

・端末がどこにあっても操作できる 

インターネット経由で端末同士を接続するので、端末の設置場所を問いません。例えば、会社のパソコンを自宅から操作することが可能です。病気・出産育児などで出社できない場合も、すぐにテレワークを始められます。

 

・モバイル端末からも利用できる

iPhone・Androidなどのモバイル端末から専用アプリからリモートデスクトップを利用できます。ただし、モバイル端末は画面が小さい分、パソコンほどの操作性は高くありません。例えば、外出先でメールをチェックしたり、資料を閲覧したり、と簡単な作業で利用するのがおすすめです。

 

 

リモートデスクトップの設定方法

具体的な設定の仕方を順に解説します。ぜひ記事を参考にしながら設定をしてみてください。

 

・事前作業

まずは事前作業として、接続先(ホスト)の端末情報を集めましょう。具体的には、以下の項目です。

  • コンピューター名
  • ユーザー名
  • パスワード

 

コンピューター名は、「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「システム」で参照できます。ユーザー名・パスワードは、ログイン時に使用するアカウントです。もし、管理者権限を持つユーザーを使いたくない場合は、新しいアカウントを作成するといいでしょう。

 

・ホストの設定

ホスト端末で、リモートデスクトップを許可する設定をします。「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「システム」→「リモートデスクトップの許可」と進み、システムのプロパティ画面にて「このコンピューターへのリモート接続を許可する」のチェックを入れます。

 

・クライアントの接続手順

接続元(クライアント)の端末手順は、「スタート」→「Windows アクセサリ」→「リモートデスクトップ接続」を選択します。事前に調べたコンピューター名を入力して接続ボタンを押下します。その後表示される画面にてユーザー名・パスワードを入力すれば完了です。

 

 

リモートデスクトップに接続できない原因は?

設定手順通りに接続したにもかかわらず、接続がうまくいかない場合、何が原因なのでしょうか? 考えられるいくつかのエラーについて、解決方法を紹介します。

 

・ネットワークのエラー

ホスト側、もしくはクライアント側の端末がインターネットに接続できていることをチェックしましょう。「スタート」を右クリック→「ネットワーク接続」を表示し、「インターネットに接続されています」とあれば、問題ありません。

 

・ファイアーウォールのエラー

ホスト側のファイアーウォール設定で接続が拒否されている可能性があります。設定内容は、「スタート」→「Windows セキュリティ」→「ファイアーウォールによるアプリケーションの許可」から確認します。「Remote Desktop」の項目について、「プライベート」と「パブリック」にチェックが入っていることを確認しましょう。

 

・ホスト端末がリモートデスクトップ接続に対応していない

Windows10のhomeエディションは、ホスト端末として利用できません。ホスト端末は、ビジネス向けのProやEnterprise版であることを確認しましょう。なお、クライアント端末は、どのエディションからでも接続が可能です。

 

「認証エラー」や「接続できません」などのメッセージが表示される場合は、上記を参考に一つずつ対処方法を試してみましょう。