Windows10の高速スタートアップを無効にする3つの方法!起動しない場合はすぐに試そう

2020.07.01

Windows10が急に起動しなくなった場合、さまざまな原因が考えられます。

 

中でも多いパターンは、Windowsの高速スタートアップが悪影響を及ぼしていた場合です。

 

今回は、Windows10の高速スタートアップの機能とデメリット、高速スタートアップを無効にする方法を2パターン紹介します。

 

設定を変更しておくだけで、未然に防げるトラブルもありますので、ぜひ設定の変更をしておきましょう。

 

■Windowsの高速スタートアップとは

 

Windowsの高速スタートアップとは、そもそもどのような機能で、どのような仕組みで動いているのでしょうか。

 

以下の2つの観点から解説していきます。

 

・素早く起動するための設定

 

Windowsの高速スタートアップは、その名の通り、Windowsマシンの起動を高速にするための機能です。

 

Windowsのシャットダウン時に、メモリやCPUなどの状態を保存し、次回起動時にその内容を読み込んで高速にパソコンを起動します。

 

・完全シャットダウンとスリープモード

 

高速スタートアップ機能に対し、完全シャットダウンはメモリやCPUの状態はクリアされ、保存していない情報はすべて消えます。

 

スリープモードは、高速スタートアップと同じようにメモリやCPUの状態を覚えていますが、シャットダウンではないため、高速スタートアップ機能よりもさらに速く、一瞬で復帰するのが特徴です。

 

■高速スタートアップを利用するデメリット

 

高速スタートアップ機能は、一見便利そうですがデメリットがあり、その中にWindows10がフリーズしてしまう原因も含まれます。

 

デメリットは主に以下の3点です。

 

・接続機器の構成を変えると不安定になる

 

高速スタートアップ機能が保持しているメモリやCPUの情報を覚えたままの状態で接続機器の構成が変わると、システムが不安定になります。

 

高速スタートアップ機能は、シャットダウン前と再起動後で、機器構成を変えないようにしなければいけません。

 

・起動時にBIOSの設定画面を開けない

 

高速スタートアップ機能を利用していると、起動時にBIOSの設定画面を開けません。

 

Windows10に何らかのトラブルが発生した場合に、BIOSの設定画面を開けないとかなり困ったことになります。

 

・スリープモードを利用しているとあまりメリットがない


高速スタートアップ機能は、そもそも高速でWindowsマシンを起動するための機能です。

 

しかし、昨今ではマシンのシャットダウンを行わず、スリープモードを利用する人が増えています。

 

スリープモードのほうが復帰には時間がかからないため、高速スタートアップ機能を利用するメリットは、なくなりつつある状態です。

 

高速スタートアップ機能は、デフォルトで有効になっているため、設定を変更して無効にしましょう。

 

■Windows10の高速スタートアップを無効にする方法

 

Windows10の高速スタートアップを無効にする方法は、2パターンあります。それぞれの方法について説明します。

 

・電源メニューで設定する

 

1.「スタート」ボタンを右クリックして「電源オプション」選択
2. 「電源とスリープ」画面から「電源の追加設定」をクリック
3. 「電源オプション」→「電源ボタンの動作を選択する」→「システム設定」と進む
4. 「現在利用可能ではない設定を変更します」画面内の「高速スタートアップを有効にする(推奨)」についているチェックを外す

 

・レジストリで無効にする

 

1.Windows+Rショートカットキーより「ファイル名を指定して実行」ダイアログ表示
2.「regedit」と入力して「OK」クリック→レジストリエディタのアクセスを許可
3.レジストリエディタで「HKLM\System\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Power」を表示
4. HiberbootEnabled値をダブルクリックし「0」を入力

 

■Windows10の高速スタートアップを無効にしてトラブルは未然に防ごう

 

Windows10の高速スタートアップを無効にしておくことで、「Windows10マシンが起動しない」「動作が不安定になる」というトラブルを回避できます。

 

また、BIOSを起動したくてもできない問題も未然に防ぐことが可能です。

 

デフォルトでは、Windows10の高速スタートアップ機能は有効になっています。

 

そのため、ご紹介した2つの方法のどちらかを使い、無効に切り替えておきましょう。