Windows10の高速スタートアップを無効にする3つの方法!起動しない場合はすぐに試そう
Windows10が急に起動しなくなった場合、さまざまな原因が考えられます。
中でも多いパターンは、Windowsの高速スタートアップが悪影響を及ぼしていた場合です。
今回は、Windows10の高速スタートアップの機能とデメリット、高速スタートアップを無効にする方法を2パターン紹介します。
設定を変更しておくだけで、未然に防げるトラブルもありますので、ぜひ設定の変更をしておきましょう。
■Windowsの高速スタートアップとは
Windowsの高速スタートアップとは、そもそもどのような機能で、どのような仕組みで動いているのでしょうか。
以下の2つの観点から解説していきます。
・素早く起動するための設定
Windowsの高速スタートアップは、その名の通り、Windowsマシンの起動を高速にするための機能です。
Windowsのシャットダウン時に、メモリやCPUなどの状態を保存し、次回起動時にその内容を読み込んで高速にパソコンを起動します。
・完全シャットダウンとスリープモード
高速スタートアップ機能に対し、完全シャットダウンはメモリやCPUの状態はクリアされ、保存していない情報はすべて消えます。
スリープモードは、高速スタートアップと同じようにメモリやCPUの状態を覚えていますが、シャットダウンではないため、高速スタートアップ機能よりもさらに速く、一瞬で復帰するのが特徴です。
■高速スタートアップを利用するデメリット
高速スタートアップ機能は、一見便利そうですがデメリットがあり、その中にWindows10がフリーズしてしまう原因も含まれます。
デメリットは主に以下の3点です。
・接続機器の構成を変えると不安定になる
高速スタートアップ機能が保持しているメモリやCPUの情報を覚えたままの状態で接続機器の構成が変わると、システムが不安定になります。
高速スタートアップ機能は、シャットダウン前と再起動後で、機器構成を変えないようにしなければいけません。
・起動時にBIOSの設定画面を開けない
高速スタートアップ機能を利用していると、起動時にBIOSの設定画面を開けません。
Windows10に何らかのトラブルが発生した場合に、BIOSの設定画面を開けないとかなり困ったことになります。
・スリープモードを利用しているとあまりメリットがない
高速スタートアップ機能は、そもそも高速でWindowsマシンを起動するための機能です。
しかし、昨今ではマシンのシャットダウンを行わず、スリープモードを利用する人が増えています。
スリープモードのほうが復帰には時間がかからないため、高速スタートアップ機能を利用するメリットは、なくなりつつある状態です。
高速スタートアップ機能は、デフォルトで有効になっているため、設定を変更して無効にしましょう。
■Windows10の高速スタートアップを無効にする方法
Windows10の高速スタートアップを無効にする方法は、2パターンあります。それぞれの方法について説明します。
・電源メニューで設定する
1.「スタート」ボタンを右クリックして「電源オプション」選択
2. 「電源とスリープ」画面から「電源の追加設定」をクリック
3. 「電源オプション」→「電源ボタンの動作を選択する」→「システム設定」と進む
4. 「現在利用可能ではない設定を変更します」画面内の「高速スタートアップを有効にする(推奨)」についているチェックを外す
・レジストリで無効にする
1.Windows+Rショートカットキーより「ファイル名を指定して実行」ダイアログ表示
2.「regedit」と入力して「OK」クリック→レジストリエディタのアクセスを許可
3.レジストリエディタで「HKLM\System\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Power」を表示
4. HiberbootEnabled値をダブルクリックし「0」を入力
■Windows10の高速スタートアップを無効にしてトラブルは未然に防ごう
Windows10の高速スタートアップを無効にしておくことで、「Windows10マシンが起動しない」「動作が不安定になる」というトラブルを回避できます。
また、BIOSを起動したくてもできない問題も未然に防ぐことが可能です。
デフォルトでは、Windows10の高速スタートアップ機能は有効になっています。
そのため、ご紹介した2つの方法のどちらかを使い、無効に切り替えておきましょう。