ノートパソコンの平均寿命は5~10年?寿命の症状や原因について
ノートパソコンを使っていると「最近、動作が重い・・・」といった症状になることがありますね。
それはもしかすると、ノートパソコンの寿命かもしれません。
今回は、ノートパソコンの寿命について紹介していきます。
■ノートパソコンの平均寿命はどのくらい?
ノートパソコンの平均寿命は5年前後という意見が多いです。
しかし、10年ほど使ってもまだまだ壊れる気配がないというケースもあり、長い期間でみると「5年~10年」ほどがノートパソコンの平均寿命です。
■ノートパソコンの平均寿命の考え方
ノートパソコンは精密機械なので、寿命の考え方は経年劣化です。
自動車と同じように使えば使うほど寿命が短くなります。
■ノートパソコンの平均寿命が5年から10年である根拠は?
人の平均寿命というのは総務省統計局にデータがありますが、ノートパソコンは信頼性の高い機関におけるそうしたデータがありません。
近いデータとしては「e-Stat(政府統計の総合窓口)」で公表されている「消費者動向調査」があります。
消費者動向調査は様々な統計データがありますが、その中でも「2017年・主要耐久消費財の買換え状況の推移」において、「パソコン」という項目がそれなりに参考になります。
◇2017年・主要耐久消費財の買換え状況の推移
この統計データでは、2004年~2017年におけるパソコンの平均使用年数が公表されています。
買換えの理由「故障」と「平均使用年数」を過去5年分から紹介しておきます。
・2013年:故障52.9%、平均使用年数5.6年
・2014年:故障44.7%、平均使用年数5.9年
・2015年:故障50.2%、平均使用年数5.8年
・2016年:故障56.7%、平均使用年数6.0年
・2017年:故障67.3%、平均使用年数6.8年
「パソコン」の平均寿命はこのデータの範囲では5.6年~6.8年、しかも直近の平均使用年数は過去に比べて長くなっていることが分かります。
ちなみに2004年から2017年にかけての平均使用年数も上昇推移であり、2004年は「2.9年」で2017年は「6.4年」です。
引用元:e-stat(消費者動向調査・2017年 主要耐久消費財の買換え状況の推移 二人以上の世帯より)
■ノートパソコンが寿命になる原因
ノートパソコンに寿命がある理由は、以下のようなパーツに寿命があるからです。
・ハードディスク
・バッテリー
・ファン
・メモリ
・モニター
つまり、細かい部品を組み合わせて出来ている機械であり、各パーツが同じように劣化していくことでノートパソコンの寿命がやってきます。
ノートパソコンが故障した原因が特定のパーツであれば、それを取り換えることで修理することができます。
しかし、寿命という考え方でいくと、経年劣化で寿命を迎えるパーツというのは全体的に消耗しているわけで、1つのパーツを取り換えても次に他のパーツが原因で故障してしまう可能性は変わりません。
「買い替えるのか?」or「修理するべきか?」はとても判断が難しいですが、5年~10年といわれるノートパソコンの寿命年数は1つの判断材料になりますね。
■ノートパソコンの寿命の症状や診断方法
ノートパソコンの寿命の症状は、主に以下のような内容が代表的です。
・起動が遅くなる
・ファイルを開くなど動作が遅くなる
・急に電源が落ちる
・起動できない
・モニターや音がおかしい
他にも様々な症状がありますが、各症状が寿命によって起こっているかどうかの判断も、これまた難しいものがあります。
◇ノートパソコンの寿命の診断方法
ノートパソコンの寿命は、フリーソフトを使うのがスタンダードです。
有名なフリーソフトとしては「CrystalDiskinfo」があるので、こちらを使ってみてはいかがでしょうか。
◇CrystalDiskinfoの概要
CrystalDiskinfoは、パソコンの「健康状態」や「温度」を視覚化することができ、異常を検知して把握できるソフトです。
いろんな機能が備わっていますが、「警報機能」では常駐機能や健康状態、あるいは温度に応じた状態をチェックできます。
パソコンに詳しい知識がなくてもソフトのアクションから「何かがやばい」というのは見てとれるので、簡単に使えるという意味でもおすすめです。
■まとめ
少しでも長くノートパソコンを使いたいのであれば、パソコンを使わない時は電源をOFFにしておきましょう。
他にも、「ホコリをためない」や「定期的に放電する」など、様々な対策がありますが、何よりも簡単に実践できるのが「使わない時は電源をOFFにしてコンセントもすべて抜いておく」という方法です。