パソコン(BIOS)が起動しない場合の対処方法(Windows10)

2018.08.31

今回は、BIOSの設定画面の入り方やパソコンが起動しない症状なども含めて、BIOSが起動しない場合の原因や対処方法について解説していきます。

 

■BIOSとは?

BIOSは「Basic Input Output System」の略語で、パソコンの初期設定や入出力の制御を行うためのプログラムです。

 

基本的にBIOSはノートパソコンやデスクトップパソコンなど種類を問わず搭載されているシステムであり、パソコンの起動時にBIOS起動のプロセスを経てOS起動の流れとなります。

 

◇BIOSは何のために使う?

BIOSはパソコンを起動する際の「起動順位の変更」や「ハードウェア診断」など、様々なことができるプログラムです。

 

一般的にはBIOSを使うことは殆どなく、パソコンが起動しない場合などにBIOS設定画面から「ハードウェア診断」をして問題個所を見つけるといった使い方が多いです。

 

むやみにBIOSをいじってしまうと、特に問題がないパソコンでも起動しなくなってしまうことがあるので、それなりに知識を身につけてからBIOSを触ることが大切です。

 

◇BIOS設定画面の入り方

BIOSの設定画面は、パソコンを起動した際にメーカーロゴが表示されたあたりで、「F2キー」か「Deleteキー」を押すと入ることができます。(メーカーによって若干異なります)

 

また、パソコンを起動してからBIOSの設定画面を開く方法は、Windows10では以下の手順となります。

 

  1. ホーム画面の左下にある「スタート」から「Windowの設定」を探す
  2. Windowsの設定から「更新とセキュリティ」を探す
  3. 更新とセキュリティの画面の左にあるリストから「回復」を選ぶ
  4. 回復画面の中段にある「PCの起動をカスタマイズする」の下にある今すぐ再起動を選ぶ
  5. 再起動すると「オプションの選択」が表示される
  6. オプションの選択から「トラブルシューティング」→「詳細オプション」へと進む
  7. 詳細オプションにある「UEFIファームウェアの設定」を選ぶ
  8. BIOS画面が表示される

パソコンによってBIOSの起動方法は多少異なりますが、大抵は上記で紹介した「起動画面」か「Windows上」の手順でBIOS設定画面を開くことができます。

 

■パソコンのBIOSが起動しない原因と症状

Windows10でBIOSが起動しない場合、主に以下のような原因や症状があります。

 

・パソコンの電源を入れても反応しない

・パソコンの電源を入れても真っ黒なまま進まない

・パソコンの電源を入れてもスタート音がならない

・HDDのアクセスランプが消えたままになる

・ファンがフル回転する

 

BIOSが起動しない場合の症状は本当に様々ですが、それぞれの症状の原因については絶対的な答えを述べることができません。

 

例えば、電源を入れて「Deleteキー」からBIOSの設定画面に入ろうと思った時、そもそもパソコンが寿命で起動しないことがあります。

 

似たような症状として、メーカーのロゴが表示される画面までは進むがWindowsの起動まで進むことができない場合、一般的にはBIOSの設定画面から解決を図ってみたいところですが、マザーボードが故障していると成す術がありません。

 

◇BIOSが起動しない原因を調べる方法

BIOSが起動しない時、その原因を調べる確実な方法はお問い合わせです。

 

・パソコンメーカーに問い合わせる

・修理業者に見てもらう

 

業者を利用せずに自力で原因を探すなら、そのパソコンにおけるその症状から原因をネットリサーチして、考えられる対処方法を1つ1つ試していくしかありません。

 

しかし、大抵はBIOSが起動しないというよりは「パソコンが起動しない」という症状になっていることが多いため、「BIOSが起動しない原因」を見つけることはかなり難しいです。

 

◇BIOSが起動しないとパソコンが起動しないは別

パソコンが正常に立ち上がるためには、必ずBIOSが起動しなければなりません。

 

例えば、起動時の「ピッ」という音はBIOSが鳴らしています。

 

「BIOSが起動しない」と「パソコンが起動しない」という症状は、BIOSの役割からしても同じように思われますが、これは区別しておく必要があります。

 

例えば、パソコンが起動しない場合、BIOSは起動しているがWindowsが起動しないというケースがあります。

 

そのため、パソコンが立ち上がらない場合は「パソコンが起動しない」に関する問題点を調べていくことも、合わせて重要です。

 

■BIOSが起動しない場合の対処方法

ここでは、タイトルどおりに「BIOSが起動しない」という点に絞って解説していきますが、対処方法は主に以下のような内容があります。

 

・すべてのハードウェアを取り外して起動してみる

・マザーボードのCMOS電池を交換する

・マザーボードのホコリを除去する(特にメモリー付近)

・グラフィックボードを外して起動してみる(マザーボードのみで起動)

・電源ユニットに異常がないかを確認する

 

BIOSはマザーボード上にあるため、基本的にマザーボードが原因であることが多いです。

 

どの対処方法も素人では難しい作業となるため、もしパソコンが起動しないという症状なのであれば、「ホコリを掃除する」や「放電する」など、簡単にできる対処方法から試していくのが良いかもしれません。

 

まとめ

今回はWindows10におけるBIOSが起動しない場合の原因や対処方法について紹介しましたが、パソコンの構造に詳しくなければ原因解明や対処方法などは難しい作業となります。

 

「パソコンが起動しない」という症状については、別ページで詳しく解説しています。そちらも合わせて参考にすることで、簡単にトラブルを解決できるケースもあります。

 

下手に対処するとパソコンが完全に故障してしまう恐れもあるので、修理に出すのがベターではあります。