パソコンを捨てるには皆データはどうしているの?
会社で使っていたパソコンも個人使用のパソコンも、個人情報や会社の機密情報が保存されています。
これらのデータを消去しないままパソコンを捨てるのは情報漏洩に繋がることから非常に危険です。
では、パソコンを安全に捨てるには、どのような処置をすればいいのでしょうか。
■パソコンに入っているデータ(個人情報編)
パソコン上の個人情報には以下のようなものがあります。
・個人情報
氏名や性別、生年月日、年齢、本籍、住所、住民票コード、マイナンバーなどのほか、メールアドレスや電話番号、勤務先、所属部署などの情報です。
もちろん、友人知人などのデータも含まれます。
・金融情報
銀行口座、クレジットカードなどの情報です。
口座への入出金情報や、クレジットカードによる購買記録も含まれます。
・ネットで扱われる個人情報
プロバイダ・サービスのID、パスワード、利用したサービスの履歴、閲覧したページの履歴、検索したキーワード、送受信したメールの内容、購入した商品などの情報です。
■パソコンに入っているデータ(企業編)
パソコン上の企業情報には以下のようなものがあります。
・財務情報
貸借対照表、損益計算書(製造原価明細書、販売費・一般管理費明細書)、貸借対照表と損益計算書の勘定科目の内訳書、利益処分案又は株主資本等変動計算書などの情報。
・人事情報
従業員等の個人情報(個人の電話番号や自宅の住所等)、採用時の応募者の個人情報(応募時の履歴書や職務経歴書等の情報)、給与・賞与の金額や確定申告に関するデータ、昇給・昇格等の評価や転勤・異動に関する情報、社員の出社・退社の時間や残業時間についての情報など。
・顧客情報
氏名、生年月日、性別、会社名、部署、役職、連絡先、住所、電話、携帯電話、FAX、E-mail、購買志向、購買履歴、買い上げ日時、購入商品、価格、数量、金額、支払い方法などの情報。
・技術情報
開発情報、ノウハウ、デザイン、研究結果、論文などの情報。
■パソコン内のデータを確実に消去したい場合
古いパソコンにはさまざまなデータが保存されています。
パソコンを捨てる場合は、まず保存されているデータを消去しなければなりません。
データ消去方法には以下のようなものがあります。
・論理消去
論理消去とは、データ消去ソフトを使用してHDDのデータを消去する方法です。
これは、磁気記録されているHDDのデータ領域に対して、違うデータを書き込むことによって磁気記録が壊されてデータの読み取りを不可能にします。
・物理破壊
物理破壊とは、HDDに対して外部から圧力をかけて破壊する方法です。
HDDを取り出してハンマーなどで破壊してもいいですし、HDDの裏側にあるスティッカーをはがし、HDDの穴から硬い突起物で記録円盤を傷つけて隙間から内部を物理的に破壊する方法もあります。
しかし金属片やガラスが散乱する場合があるので怪我に繋がったり、
完全に破壊できていなかったりするため注意が必要です。
大量のHDDの処分に困っている方は、業者に依頼して物理破壊機などの専用機器を使って同時に破壊してもらう方法もあります。
その場合は、HDD内部の記録円盤を保護する金属装甲(外装)もろとも破壊し、完全にデータを消去します。
具体的には、4本のピンに3トンの圧力をかけてHDDに穴を開け1回あたり10秒程度で穴あけ処理をすることができますので、大量のHDD破壊にも対応できます。
また、万全を期すのであれば、論理破壊をした上で物理破壊をするとさらに完璧です。
■データの消去が不安であれば専門業者に依頼
古いパソコンには大量のデータが保存されていることから
万が一これらの情報が流出するようなことがあると、大変なことになります。
パソコンを処分したいけどデータの削除が心配な方は、データ消去を確実に行っている不用品回収業者に回収を依頼することをおすすめします。
【パソコンファームのハードディスク破壊動画】