BIOSとUEFIの違いについて詳しく解説!次世代のレガシーBIOSとは?
Windowsの設定をする際や自作PCを作成する際に「BIOS」や「UEFI」といった用語を耳にすることがあるかもしれません。
これらの単語の意味を知らない方にとっては全く意味の分からない用語だと思いますが、これらはOSや周辺機器を制御するためにも使用されるファームウェアです。
この記事では、BIOSやUEFIの概要を紹介したうえで、両者の違いについて解説します。
マザーボードのプログラムとは?
PCにはさまざまな機能が搭載されていますが、こうした機能はCPUやメモリ・周辺機器など、それぞれの役割を果たすパーツ(部品)によって構成されています。そして、これらの部品の土台となっているのがマザーボードです。
そして、マザーボードに組み込まれているファームウェアと呼ばれるプログラムが、BIOSとUEFIです。これらのファームウェアインターフェースの概要をチェックしていきましょう。
BIOSの概要
BIOSは「Basic Input/Output System」の略で、CPUやメモリ、キーボード、マウスなどPCの大半の機能を制御しています。PCを起動したとき最初に作動するのがBIOSで、OSやソフトウェアとの橋渡しをする役割を担っています。
既製品のPCの場合、ユーザーがBIOSを直接触るのはWindowsをインストールする際のブートデバイスを切り替える場面くらいで、基本的にはBIOSの設定を変更することはありません。
一方、自作PCを制作する際には、BIOSの設定が不可欠です。
UEFIの概要
UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)は、BIOSを進化させたものであると認識されています。
しかし、UEFIというプログラムが存在するわけではありません。UEFIとは、BIOSの仕様に関する新たな定義です。つまり、BIOSの代わりにUEFIが登場したわけではなく、UEFIという定義に沿った新たなBIOSが使用されるようになったということです。
新たな定義であるUEFIが必要とされるようになった理由として、従来のBIOSが時代遅れとなりつつあることが挙げられます。BIOSは1980年代から長く使用されているインターフェースであり、CPUの進化に伴い不都合が生じる場面が見られるようになっています。そのような問題点をクリアする必要が生じたため、UEFIという企画が導入されたということです。
BIOSとUEFIの違いとは?
使用しているPCに搭載されているのが従来のBIOSなのかUEFIに対応したものなのかを違いをユーザーがチェックすることは可能なのでしょうか?
その違いは、PCのシステム情報をチェックすることで確認できます。
操作手順は次の通りです。
①PC画面左下のメニューを右クリックして、「ファイル名を指定して実行(R)」を選択します。
②ファイル名の欄に「msinfo32」と入力します。
③「BIOSモード」の欄に「BIOS(MBR)」と記載されているか「UEFI(GPT)」と記載されているかによって、UEFIに対応しているのかどうかをチェックできます。
GPTやMBRは、PCのパーティションスタイルを指します。新たなスタイルであるGPTの方が、セキュリティに優れている点や2TB以上のハードウェアに対応している点などのメリットがあります。
新しい次世代BIOS
PCが日進月歩で進化するように、BIOSも次世代のPCに対応する必要があります。一方で、従来のBIOSでしか制御できないプログラムも存在します。そこで、一定のニーズがあるのが、従来のBIOSにもUEFIにも対応可能なファームウェアです。
レガシーBIOS
レガシーBIOSとは、UEFIに対して1980年代に登場した従来型のBIOSのことです。
レガシーBIOSとUEFIとは、互換性が保証されているわけではありません。
CSM
CSMというシステムを使用すると、UEFIでレガシーBIOSにしか対応していないプログラムを制御できるようになります。いわば、古いプログラムを開くことができるようになります。
ただし、Windows7などの古いプログラムを普段使用している方以外は、基本的にCSMを利用するメリットがなく、CSMを提供しているINTELもCSMの提供を2020年までに終了する予定になっています。
提供が終了するといっても既にダウンロード隅のCSMが使用できなくなるわけではないため、焦る必要はありません。しかし、古いプログラムがだんだん利用しづらくなる傾向があるのは間違いないようです。