知らないと損!電気料金の仕組みを知って賢く節電

2019.05.14

「節電しているつもりなのに、全然電気料金が安くならない」「電気料金を安くしたいけれど、どうすればいいの?」といった悩みをお持ちの方は多でしょう。

 

もし、節電を目指すのであれば、まずは電気料金の仕組みについて学ぶことが大切です。仕組みを知った上で、対策をとりましょう。

 

今回は、電気料金の仕組みや電気料金の計算方法、一般的な平均電気料金など、電気料金にまつわる様々な情報を見ていきましょう。

 

 

■電気料金の仕組みとは?基本料金はどうやって決まる?

電気料金の明細を見ると「基本料金」「電力量料金」「再生エネルギー賦課金」の3つが書かれていることがわかります。

 

大手電力会社の場合、使った電力に関係なく、基本料金は必要です。基本料金を決めるのが「契約電力」の大きさとなります。例えば東京電力の場合、家庭用契約電力は、10アンペア(A)から60Aまでの6段階に分かれており、契約電力が少なければ少ないほど、基本料金が下がります。

 

一方、新電力の中には基本料金0円をうたう電力会社があります。一見、お得に思えますが基本料金分は電気料金に含まれているケースが多いため、現在の使用電力量などを確認した上で選択肢のひとつに入れるようにしましょう。

 

 

■電気料金の計算方法

電気料金を計算する場合の公式は「基本料金」+「電力量料金 ± 燃料費調整単価×使用量 」+「再生可能エネルギー賦課金単価×電力使用量」です。

 

ただし、電気料金は使用量により、単価が上がる仕組みが取り入れられています。例えば東京電力の場合、第1段階料金として最初の120kWhまでは1kWhにつき19円52銭、120kWhをこえ300kWhまでの第2段階料金は26円00銭、それ以上になると第3段階料金として、30円02銭となります。

 

電気料金を計算する際には、これらの電力量料金の段階を確認することが大切です。現在ボーダーラインにいるという人は、節約のモチベーションも上がりやすくなるでしょう。

 

 

■電気料金の平均は?一人暮らしの場合は?

2018年総務省の統計によりますと、電気料金平均額は、2人暮らしの場合、ひと月あたり9,559円、3人暮らしの場合、11,024円、4人暮らしの場合11,719円となっています。マンション戸建て問わずのデータではありますが、ご自身の電気料金と見比べる際に参考になるはずです。

 

一方、一人暮らしの平均的な電気代は、2016年7月から2018年6月の政府統計「家計調査」によりますと、ひと月あたり約4,000円となっています。冬や夏は電気使用量が増え、気候の良い季節には電気使用量が減るなど年間を通して差があるものの、おおよそ4,000円にて推移しています。

 

 

■電気料金を節約したいならアンペアをチェック

 

家計を圧迫する電気料金。家族で暮らしていても、一人暮らしであっても、電気料金をできるだけ節約したいことには変わりはありませんよね。

 

しかし、待機電力を減らしたり、消費電力の少ない電化製品に買い換えたりすることは、すぐに目に見える効果が出にくく、節約のモチベーションが上がりにくいものです。

 

最も効率よく電気料金を節約したいのであれば、まずはアンペアをチェックしましょう。

 

基本料金についてお話しした際に、アンペアによって基本料金が変わるとお伝えしましたが、これが節約のポイントです。東京電力(従量電灯B)の場合を例にあげてみましょう。

 

アンペア

基本料金(税込)

10A =

280円80銭

15A =

421円20銭

20A =

561円60銭

30A =

842円40銭

40A =

1,123円20銭

50A =

1,404円00銭

60A =

1,684円80銭

 

例えば50Aで契約している人が40Aに切り替えるだけで、毎月約300円の節約になります。ただしアンペア数を下げるということは、その分だけ使用できる電力量が減ることになります。

 

節約を目指して過剰に下げるのではなく、現在自分が使用している電力量や、家の電化製品を確認した上で、新しく契約することが大切です。