Androidスマホのデータは簡単に移行できる!知っておきたい移行方法と事前準備
新しくスマホを購入するにあたり「データ移行ができるかどうか心配」と悩まれている方も多いのではないでしょうか。しかし、Androidスマホ同士でのデータ移行は、とても簡単です。
データ移行前にやっておくべきことを確認し、手順に従い操作をすることで問題なくデータ移行が可能です。ここでは、具体的なデータ移行の方法について説明します。
■Androidスマホのデータ移行は簡単
現在使用しているAndroidスマホから新しいAndroidスマホにデータを移す方法は、とてもシンプルです。ただし、機種変更を行う場合、新しい機種を手に入れるときには、旧機種が使えない状態となっているケースも多いため、データ移行前にやっておくべきことを理解しておく必要があります。
また、Androidスマホのデータ移行は簡単とはいうものの、キャリアを変更する場合はキャリアメールの引き継ぎはできません。データ移行前に、キャリアメール内の重要な情報は、別の場所に保存することをおすすめします。
■データ移行前にやっておくべきこととは?
データ移行前の事前準備としてあげられるのが、Googleアカウントのバックアップ以外の個別の作業です。
特に、以下のような個別にバックアップ機能がついたアプリは、アプリごとの作業が必要です。
・LINE
・おさいふケータイ
◇Googleアカウントによるバックアップ
設定→クラウドとアカウント→バックアップの復元を選択しておきます。Googleアカウントの「データのバックアップ」と「自動復元」をONすれば、準備完了です。
◇LINEのデータ移行を簡単にする方法
設定→アカウント→メールアドレス登録を済ませておきましょう。機種変更後のアカウント移行がスムーズになります。パスワードを忘れてしまった場合は、機種変更する前に旧スマホにてパスワード変更をしておくと便利です。
さらに設定→トーク→トーク履歴のバックアップを選択することで、トーク履歴をGoogleドライブに保存することができます。
そして、最後に設定→アカウント引き継ぎ設定をONにすれば、引き継ぎ前の準備は完了です。
◇LINEのデータ移行準備
LINEのデータ移行では、「電話番号」「メールアドレス」「パスワード」の登録・設定が必要です。具体的な方法は、後ほど詳しく解説していますので、そちらをご参照ください。
◇おさいふケータイのデータ移行
楽天EdyやモバイルSuica、iD、nanaco、WAONなど、電子マネーの種類は多数あり、それぞれ事前準備の方法が異なります。内容別に見ていきましょう。
・楽天Edy
オートチャージとポイント受け取り設定を解除し、未受け取りのEdyを受け取ります。Edy残高を移動すれば準備完了です。
・モバイルSuica
会員メニュー→携帯電話の機種変更→機種変更する→終了するを選択すれば、事前準備は完了です。
・iD
機種変更を選択しておきます。
・nanaco
機種変更→引き継ぎ番号発行開始→9桁の引き継ぎ番号が表示されるため、メモをとっておきます。引き継ぐ際に必要となるため、大切に保管してください。
・WAON
お客様メニュー→機種変更手続き→登録情報を確認する→ご本人さま情報が表示されるため、メモをとっておきます。機種変更パスワード発行へ→残高確認後、センターに保管→機種変更反映用パスワードが表示されますので、こちらもメモをとっておきます。
また、ゲームなどその他のアプリも個別の設定が必要なケースがあります。スマホ購入後、自分が新たにDLしたアプリに関しましては、手作業にて確認しておきましょう。
■データの移行手順とは?
前述しましたようにGoogleアカウントにて自動復元設定をしておくと、機種変更後スムーズにデータを復元させることができます。また、新機種購入後、LINEアプリをDL、メールアドレスにてログイン→電話番号認証→年齢確認の手順を踏み、設定→トーク→トーク履歴の復元・バックアップを選択すると完了です。
LINEのデータ移行の手順に関しては、後ほど詳しく解説します。
おさいふケータイの各種電子マネーの場合も「機種変更手続き」「再発行・機種変更の方はこちら」などの表示をタップし、メモをとった内容を手順に従い入力することで引き継ぐことができます。
ここからは、もう少し詳しくデータの移行手順を見ていきましょう。
◇Googleアカウントを使った引き継ぎ方法
Androidスマホであれば、Googleアカウントを使ってデータ移行・引き継ぎを行う方法が最も簡単です。Googleアカウントを使った引き継ぎでは、次のデータが引き継げます。
・連絡先
・通話履歴
・Gmail
・Googleカレンダー
・Chromeのお気に入り
・SMSテキストメッセージ
・Wi-Fiネットワークとパスワード
・壁紙
・アプリ
注意点として、画像や動画・音楽、ゲームなどのアプリデータの一部は引き継ぐことができません。
具体的な引き継ぎ方法ですが、前述の「Googleアカウントによるバックアップ」ができていれば、新しいスマホでGoogleアカウントを使ってログインするだけでデータの引き継ぎが可能です。
比較的新しいAndroid OSの場合は、ログイン後に「同期しますか?」という旨のメッセージが表示されるため、承諾すればデータの引き継ぎは完了です。
少し古いAndroid OSの場合は、次の手順で同期を行ってください。
1.「設定」を開く
2.「アカウント」を開く
3.「Google」を開く
4.「アカウントを同期」を選択
5.「今すぐ同期」を選択
お使いのスマホによって細かい部分は異なる可能性がありますが、概ねこちらの手順でGoogleアカウントを使ってデータの引き継ぎが行なえます。
◇無料アプリを使った引き継ぎ方法
Androidには、データ移行のための無料アプリも多く公開されています。そのなかでも、定番のアプリである「JSバックアップ」を使った引き継ぎ方法を見ていきましょう。
JSバックアップでは、次のデータが引き継げます。
・連絡先
・通話履歴
・画像
・動画
・音楽
・文書
Googleアカウントを使う方法と違い、画像や動画、音楽の引き継ぎが可能です。そのため、GoogleアカウントとJSバックアップを併用して、データの引き継ぎを行うとよいでしょう。
JSバックアップを使った具体的な引き継ぎ手順は次のとおりです。
- 引き継ぎ元(旧スマホ)でJSバックアップを開く
- 「バックアップ&復元」を選択
- 「バックアップする」を選択
- 「バックアップ先」に「Google」を選択して、「OK」を選択
- 「バックアップが完了しました」と表示されるまで待つ
- 引き継ぎ先(新スマホ)でJSバックアップを開く
- 「バックアップ&復元」を選択
- 「復元する」を選択
- 「バックアップ先」で「Google」を選択して、「OK」を選択
- 「復元スタート」を選択し、完了するまで待つ
JSバックアップのバージョンによって、細かい部分は異なる可能性があります。しかし、おおまかなバックアップ&復元の流れは変わりませんので、こちらを参考にデータの引き継ぎを行ってみてはいかがでしょうか。
◇SDカードを使った引き継ぎ方法
画像や動画、音楽などのデータを物理的に引き継ぐための方法として、SDカードを利用する方法があげられます。SDカードで引き継げるデータは次のとおりです。
・連絡先
・画像
・動画
・音楽
・文書
など
お使いのスマホによって変わりますが、各キャリアの用意するデータ移行アプリと連携させることで、メールなどのデータも引き継ぐことが可能です。
次に、SDカードを使った連絡先の引き継ぎ方法の具体的な手順を紹介します。
- 引き継ぎ元(旧スマホ)にSDカードを挿入する
- 連絡先アプリを開き、右上のメニューボタンを選択
- 「インポート/エクスポート」を選択
- 「SDカードにエクスポート」を選択
- エクスポートする連絡先を選択
- 「OK」を選択してデータをSDカードにエクスポートする
- 引き継ぎ先(新スマホ)にSDカードを挿入する
- 連絡先アプリを開き、右上のメニューボタンを選択
- 「インポート/エクスポート」を選択
- 「SDカードからインポート」を選択
- インポートが完了するまで待つ
こちらの手順は、連絡先のみの引き継ぎ手順ですが、ギャラリーアプリやファイルエクススプローラーアプリでも、同様の手順で引き継ぎが可能です。
ご利用のアプリごとに詳細な手順は異なりますが、データをSDカードにコピー・移動させ(エクスポート)、新しいスマホの内部ストレージ等にコピー・移動させる(インポート)という流れは同じとなります。
■LINEのデータ移行の手順は?
LINEアプリは、ほかのアプリと違ってデータ移行が少し複雑です。友達リストやトーク履歴までしっかりと移行したい場合は、次の手順でデータ移行しましょう。
◇LINEのデータ移行の具体的手順
LINEのデータ移行をするためには、「電話番号」「メールアドレス」「パスワード」の3つが設定・登録されている必要があります。この3つの項目は、次の手順で登録できます。
- LINEアプリを開く
- ホーム画面から右上の「設定」を選択
- 「アカウント」を選択
- 「電話番号」「メールアドレス」「パスワード」で未登録となっている項目を選択
- それぞれの項目を設定する
3つの項目に関して、「登録完了」となっていれば準備は完了です。もしくは、Facebookアカウントとの連携ができていれば問題ありません。Facebookアカウントの連携に関しても、同様の画面から確認できます。
次に、トーク履歴のデータ移行を行う場合は、次の手順でトーク履歴をバックアップしてください。
- LINEアプリを開く
- ホーム画面から右上の「設定」を選択
- 「トーク」を選択
- 「トーク履歴のバックアップ・復元」を選択
- 「Googleドライブにバックアップする」を選択
- バックアップが完了するまで待つ
これでLINEのデータ移行を行うための準備は完了です。あとは、新端末への引き継ぎだけとなります。
◇新端末でのLINEアプリ引き継ぎ
ここまでの手順を引き継ぎ元(旧スマホ)で行っていれば、新端末へのLINEデータ移行は簡単に行なえます。具体的には次の手順のとおりです。
- LINEアプリを開く
- 「はじめる」を選択
- 新端末の電話番号を入力
- SMSに届いた暗証番号を入力
- パスワードを入力
- 「OK」を選択してデータの引き継ぎを行う
- トーク履歴の復元を行う
- 年齢確認を行う
LINEアプリの引き継ぎを行った時点で、引き継ぎ元(旧スマホ)ではLINEが利用できなくなります。また、Facebookアカウントと連携している場合は、「3. 新端末の電話番号を入力」の手順でFacebookアカウントを選択することも可能です。
■まとめ
Googleアカウントを活用し、バックアップのデータを自動復元できるようにしておけば、スマホデータ移行も簡単に行うことができます。
また、LINEやおさいふケータイ、ゲームなどを利用している人は個別の設定を確認しておきましょう。この2点を抑えるだけで、簡単にデータ移行ができます。
LINEの場合は、特に移行までの準備が重要です。トーク履歴などまでしっかりと移行したい場合は、この記事の内容を参考に進めてみてください。
データの移行方法としては、Googleアカウントだけでなく、無料アプリやSDカードを利用する方法もあります。移行方法を併用することで、しっかりとデータ移行ができますので、検討してみてはいかがでしょうか。