エアコンを廃棄・処分するにはどうすれば?リサイクル料金はかかる?

2018.08.31

エアコンは大型ごみとして捨てることができず、法律によって廃棄方法が決められています。

 

今回は、リサイクル法やリサイクル料金など、関連情報を合わせて紹介していきます。

 

■エアコンは家電リサイクル法の対象

エアコンを自分で破棄処分するなら、最初に家電リサイクル法を知っておかなければなりません。

 

◇家電リサイクル法とは?

家電リサイクル法は「特定家庭用機器再商品化法」という名前の法律です。

 

・エアコン

・テレビ(ブラウン管、液晶、プラズマ)

・冷蔵庫や冷凍庫

・洗濯機や乾燥機

 

エアコンやテレビなど対象品目が定められており、該当品目を廃棄する際にはリサイクル料金を支払わなければなりません。

 

対象品目は「家電4品目」として明確に品目が決められており、エアコンも一般家庭にあるスタンダードなエアコンは対象です。

 

対象外となるエアコンは主に「業務用エアコン」で、他にも「リモコン電池」や「冷風機」などいくつかの対象外品目があります。

 

詳しく対象品目を知りたい場合、「一般財団法人・家電製品協会」を参考にしてみてくださいね。また、家電リサイクル法については「経済産業省」で詳細を確認できます。

 

■家電リサイクル料金一覧

家電リサイクル料金は、平成29年4月1日現在における各種リサイクル料金が経済産業省から公表されています。

 

・エアコン・・・972円

・テレビブラウン管(15型以下)・・・1,296円~

・テレビブラウン管(16型以上)・・・2,376円~

・テレビ液晶プラズマ(15型以下)・・・1,836円~

・テレビ液晶プラズマ(16型以上)・・・2,916円~

・冷蔵庫や冷凍庫(170L以下)・・・3,672円~

・冷蔵庫や冷凍庫(171L以上)・・・4,644円~

・洗濯機や乾燥機・・・2,484円~

 

今のところ、エアコンのリサイクル料金は「972円」です。

 

■リサイクル料の支払方法

リサイクル料金の支払方法は2つです。

 

・料金販売回収方式:家電製品販売店などお店に支払う

・料金郵便局支払方式:家電リサイクル券センターに振り込みで支払う

 

それぞれを見ていきましょう。

 

◇料金販売店回収方式

料金販売店回収方式は、エアコンの引き取りを請け負っている業者に直接支払う方法です。

 

その対象業者は「一般財団法人・家電製品協会・家電リサイクル券センター(RKC)」に入会している業者に限ります。

 

実際に支払う方法はお店で説明を受けることができますが、基本的にリサイクル券用紙をもらってエアコンの引き取りの際に照合確認し、その時にリサイクル料金を支払うという流れです。

 

特に難しい作業や手続きはありません。

 

◇料金郵便局振込方式

料金郵便局振込方式は、「一般財団法人・家電製品協会・家電リサイクル券センター(RKC)」に振り込みで直接支払う方法です。

 

こちらも支払方法は簡単で、郵便局にリサイクル券用紙が置いてあるので、そのままゆうちょ銀行や郵便局から振り込みをするだけです。

 

エアコンの引き取りは、リサイクル券用紙や支払受領などから照合確認を行い、後日に該当業者が引き取ってくれます。

 

■エアコンを処分する方法

「家電リサイクル法」や「リサイクル料金」があることがわかっても、どうやってエアコンを自分で処分するのか、その具体的な方法は分かりずらいですね。

 

これはイメージ通りに誰かに頼む必要があるので、その依頼先を大別すると主に3つあります。

 

◇自治体での引き取り

各エリアの自治体には、エアコンを廃棄するための窓口があります。そこへ連絡すると、エアコンの廃棄について一連のプロセスや方法を説明してくれるため、あとは指示に従えばエアコンを廃棄できます。

 

また、各エリアには指定取引所という廃棄場が設置されているため、そこへエアコンを持ち込むことでも処分することができます。

 

この方法は、遠方に引っ越した場合など、エアコンを購入したお店で処分できない場合に利用するのが一般的です。

 

◇家電量販店での引き取り

エアコンを処分する機会というのは、エアコンの「買い替え」のタイミングが殆どだと思います。

 

この場合、エアコンを購入するお店に引き取りを依頼すれば簡単にエアコンを処分できます。

 

3つの方法の中でも、最もスタンダードなエアコンの処分方法です。

 

◇不用品回収業者に依頼

不用品回収業者に依頼してエアコンを処分することもできますが、その場合は「認可を得ている業者を選ぶ」というのがポイントです。

 

環境省では「無許可回収業者への注意奮起」が出されていますが、許可の定義は各エリアの自治体の「一般廃棄物処理業」や「委託」が該当するとなっています。

 

無料回収を謳った業者などにおいて不法投棄が社会問題となっているため、不用品回収業者を利用する場合は「許可」を確認しておきましょう。

 

■エアコンを廃棄処分する際の注意点

細かいところを拾うと様々な注意点がありますが、みなさんが直接的に被害を受けるという意味では「高額請求トラブル」があります。

 

◇許可のある業者の元で安心安全なエアコンの処分をしよう

 

エアコンの処分を無許可で行っている業者では、「無料」と言っていたのに後から高額請求を背周れるというトラブルが発生しています。

 

例えば、リサイクル料金に関する知識がなければ、「法律でリサイクル料金が20,000円と決まっているので」と言われると、それが本当だと思ってしまいますよね。

 

実際は「972円」がリサイクル料金です。

 

その他、運搬費用やエアコンの取り外し費用などは業者によって様々なので、この辺りはエアコンを買い替えるタイミングでその業者に処分を依頼する方が、総コストの把握を含めてスムーズにエアコンを処分しやすいと思います。

 

■まとめ

今回はエアコンの廃棄について紹介しましたが、買い替えのタイミング以外でエアコンを処分するときは少し手間がかかります。

 

大型ごみとして簡単にエアコンを破棄できないことを覚えておき、廃棄するタイミングをしっかりと考えておくことがポイントです。