仮想通貨（暗号資産）のマイニングとは！？必要なパソコンのスペックも紹介！

2022.08.16 パソコン

仮想通貨相場の上昇が続く中で、仮想通貨マイニングに興味を持たれている方も多いのではないでしょうか。近年では手軽に仮想通貨を始めることができるソフトウェアも用意されていますが、どうしても必要になるのが仮想通貨用のPCです。

この記事では、仮想通貨マイニングを実施する上で必要なPCスペックについて解説を行います。

＜マイニングとは＞

（画像２）

仮想通貨のマイニングとはどのようなものなのでしょうか。以下で概要について解説します。

＜中分類１＞仮想通貨とは

仮想通貨とは、ブロックチェーン技術をベースにした電子的な通貨のことです。代表的な仮想通貨としては、ビットコインなどが挙げられます。

仮想通貨は従来の通貨とは異なり、物理的な実体を持たずコンピュータ上のみで利用することができます。また、通常であれば通貨は国などが発行主体となり中央管理者として発行量などをコントロールしますが、仮想通貨では中央管理者が存在せず、インターネット上の個人が分散して管理を行っています。

＜中分類２＞仮想通貨のマイニングとは

通貨は国などの権威の後ろ盾があって初めて価値が共有されるものです。個人が勝手に新しい通貨を発行しても、誰もそれを価値のあるものとして利用はしないでしょう。それでは、国のような権威が控えていない仮想通貨では、どのようにしてその価値を保証しているのでしょうか。

仮想通貨では、その価値を保証するためにマイニングと呼ばれる仕組みを採用しています。仮想通貨が新たに発行されたり、仮想通貨が誰かから誰かへ渡されたりした際の取引データを保証するためには、悪意のあるユーザーに改ざんされないように記録を残す必要があります。そこで、仮想通貨の取引データを記録するには、膨大な計算処理をコンピュータに行わせる仕組みとしています。さらに、この計算処理に参加したユーザーには仮想通貨を報酬として発行することとします。このプロセスをマイニングといいます。

こうすることで、報酬を得るために多数の参加者がどんどんマイニングを行っていくため、悪意のある利用者が好き勝手に取引記録を改ざんしようとしても、計算処理が追い付かないため困難となります。それよりは、自分もマイニングに参加することで報酬を得たほうが得です。このような仕組みがあるからこそ、仮想通貨は信頼のおける通貨として利用できるのです。

・マイニングを行うためには何が必要か

それでは、マイニングを行うためには何が必要なのでしょうか。

まず必要になるのはPCです。どのようなPCでもよいというわけではなく、マイニングに向くPC・向かないPCが存在します。詳細については次の章で解説します。

さらに、マイニングソフトと呼ばれるソフトウェアが必要となります。一般的にマイニングソフトは無料で入手することができます。

最後に、マイニングにより得られた報酬を保管するためのウォレット（財布）と呼ばれるアカウントが必要となります。

・マイニングに必要なPCスペック

前章ではマイニングに向くPCと向かないPCがあると述べましたが、具体的にどのようなPCが必要になるのでしょうか。以下で解説します。

＜マイニングのためにはグラフィックボードが重要＞

マイニングを効率的に実施するために最も重要なのはグラフィックボードです。グラフィックボードとは本来ゲームなど高いグラフィック処理性能が求められるソフトウェアを動作させるために必要となるPCパーツですが、マイニングにおいてもグラフィックボードの性能が重要です。

計算処理といえばCPUを思い浮かべる方も多いかもしれません。CPUでもマイニング自体は可能ですが、効率が悪く向きません。マイニングで求められる処理は同時並行で大量の計算処理であり、CPUよりもGPUが得意とする分野です。

・グラフィックボードの選び方

それでは、どのようにGPUを選べばよいのでしょうか。もちろん、一番大切なのはGPUのスペックです。GPUの性能はコアとメモリなどで示されますが、マイニングにおいて重要なのはコアのスペックです。当然、スペックが上がるほど価格も上昇しますので、費用対効果を考える必要があります。

また、注意すべき点として一部のGPU製品はマイニングができないように加工処理されています。具体的には「LHR版」として発売されているGPU製品については、マイニングに利用することはできません。これは、マイニングが盛んになったことでGPUが高騰し、ゲーム目的でGPUを利用するユーザーに製品が届きにくくなったことに対する対策です。マイニング目的でGPUを購入する際には、LHR版を選ばないようにしましょう。