スマホをトイレに落としてしまったときの対処法
スマートフォンを、うっかりトイレ(便器の中)に落としてしまったときの対処法をまとめました。
まずは、できるだけ早くスマホを救出することが大切です!
スマホが救出できたら、すぐに電源をOFFにしましょう。
- 「トイレに詰まってしまった」
- 「水没したスマホを復旧したい」
- 「消毒方法を知りたい」
そんなお悩みに、わかりやすくお答えしていきます。
◆スマホをトイレに落としたときの対処法
スマホをトイレ(便器の中)に落としてしまったときは、できるだけ早く救出することが大切です。
お使いのスマホが防水対応であっても、油断は禁物。
- 防水性能は機種によって異なる
- 落下の衝撃で防水性能が低下することがある
といった理由から、対応が早いほど無事に取り出せる可能性が高まります。
とはいえ、もしスマホが浸水によって使えなくなってまっても、適切に対処すれば復旧できることも。
具体的な対処法は、このあと詳しく解説していきます。
まずは、次の2つの場合に分けて、トイレからスマホを取り出す方法を見てみましょう。
- 水を流す前に気づいた場合
- 水を流した後に気づいた場合
1,水を流す前に気づいた場合
トイレの水を流す前に、スマホを落としたことに気づいた場合は、絶対に水を流さず、できるだけ早くスマホを救出しましょう。
一度でも水を流してしまうと、スマホが配管に詰まってしまう可能性があります。
- 「どうしても便器の中に素手を入れたくない!」
- 「手に切り傷やひどい擦り傷がある」
という方は、無理せずゴム手袋やビニール袋を装着しましょう。
2,水を流した後に気づいた場合
すでにトイレの水を流してしまった後に、スマホを落としたことに気づいた場合は、目視や手探りで、スマホがどこにあるのか確認します。
手探りで探す場合は、あらかじめ、ゴム手袋やビニール袋を装着しておくといいでしょう。
このとき、ラバーカップ(すっぽん)や棒などの道具を使うと、スマホをさらに奥まで押し込んでしまう可能性があるので、注意が必要です。
自力で取り出せそうにない場合は、施設の管理者や水道業者に依頼しましょう。
◆落としたスマホの復旧方法
トイレからスマホを取り出した後の対処法は、次のとおりです。
- 電源をOFFにする
- 水気をふき取る
- 乾燥させる
- データをバックアップする
- 消毒する
それぞれ詳しく解説していきます。
【1】電源をOFFにする
トイレからスマホを取り出したら、すぐに電源をOFFにしましょう。
電源がONのまま放置すると、スマホ内部の回路がショートして壊れてしまうリスクが高まります。
防水対応機種の場合、本体に大きな損傷がなければ浸水していない可能性もありますが、念のため電源をOFFにしておくと安心です。
電源をOFFにする方法は機種によって異なります。
たとえばiPhoneの場合、電源OFFの方法は下記のとおりです。
【iPhone X、11、12】
サイドボタンと音量調節ボタン(いずれか片方)を同時に長押し
【上記以外のiPhone】
サイドボタンを長押し
Android端末をお使いの場合は、
- 電源ボタンの長押し
- 電源ボタンと音量調節ボタンの長押し
など、いくつかのパターンを試してみてください。
【2】水気をふき取る
スマホの電源がOFFになったことが確認できたら、タオルやキッチンペーパーなどを使って、丁寧に水気をふき取っていきましょう。
充電端子やイヤホンジャックは、ティッシュペーパーをねじってこよりにすると、きれいにふき取ることができます。
このとき、水分を飛ばそうとしてスマホを振ることはNGです。
振動によって、さらに内部まで水が移動して状況が悪化してしまう可能性があります。
【3】乾燥させる
水に濡れてしまったスマホは、とにかく乾燥させることが大切です。
通気性をよくするためにも、
- SIMカード
- SDカード
- 電池パック
など、取り外せるものはすべて外します。
あとは、風通しがよく直射日光や雨が当たらない場所で、2、3日ほど乾燥させましょう。
自然乾燥以外にも、乾燥材と一緒にスマホを密閉容器に入れる方法があります。
乾燥材は、100円ショップで入手可能です。
少しでも早く乾燥させようとしてドライヤーを使うことは絶対にNG。
熱によって、スマホが故障してしまうリスクがあります。
【4】データをバックアップする
スマホが十分に乾燥できたら、電源をONにしてみます。
復旧できた場合は、必ずデータのバックアップを取っておきましょう。
水没によって、スマホの内部がダメージを受けている場合、急に使えなくなる可能性があるからです。
バックアップの手段としては、クラウドストレージを使用する方法がおすすめです。
iPhoneであればiCloud、Android端末であればGoogleドライブを活用しましょう。
トイレに落とした場合にかぎらず、スマホはある日突然使えなくなってしまうことがあります。
日ごろからバックアップを取っておけば、いざという時に安心です。
【5】消毒する
最後に、トイレに落としたスマホを消毒しておきましょう。
除菌シートや除菌スプレーをしみこませたティッシュペーパーなどで、スマホを拭きます。
とはいえ、あまり神経質になる必要はありません。
手に直接触れる部分をふき取れば十分です。
◆スマホの修理方法
もしトイレに落としたスマホの調子が悪くなってしまった場合は、故障の可能性が高いです。
画面を操作できる場合はデータのバックアップをとって、修理に出しましょう。
スマホを修理する方法は、大きく2つに分けられます。
- 保証を利用する
- 修理店に依頼する
1,保証を利用する
スマホの修理は、
- 端末を購入した店舗
- 通信会社の修理受付窓口
から依頼することができます。
iPhoneの場合は、Appleストアや「Apple 正規サービスプロバイダ(Apple社が認めた業者)」に持ち込むことも可能です。
通信会社が提供する保証サービスに加入している場合は、無料、あるいは格安で修理を受けられる可能性があります。
まずは、故障した端末の保証状況を確認してみましょう。
保証サービスの加入状況は、各通信会社の「お客様ページ」や「マイページ」から確認可能です。
iPhoneには、Apple社が独自に提供する保証サービス「AppleCare+」もあります。
中古で購入したiPhoneであっても、前のオーナーがAppleCare+に加入していた場合、保証サービスを受けられることも。
AppleCare+の加入状況は、Apple公式ページ(https://support.apple.com/ja-jp/HT204308)から確認できます。
2,修理店に依頼する
保証サービスに加入していない場合、スマホ修理の専門店に依頼したほうが、安く修理できる可能性が高いです。
Googleマップに「スマホ 修理」と入力すると、お近くの修理店を検索できます。
スマホ修理専門店は、「メーカーや通信会社による正規のサービスではない」という意味で、「非正規店」と呼ばれます。
非正規店では、修理が必要なパーツだけを交換するので、
- 対応が早い
- データが初期化されない
- 料金が安い
といったメリットがあります。
非正規店で使われる交換パーツは、基本的に「非純正品」です。
ほとんどの場合は問題なく使用できますが、まれに相性が合わずに不具合がでることも。
正規店と比較するとやや信頼性に劣ることが、非正規店のデメリットといえます。
◆まとめ
スマホをトイレ(便器の中)に落としてしまったときは、できるだけ早く取り出すことが大切です。
取り出したらまず最初に電源をOFFにしましょう。
その後、適切に対処できれば無事に復旧できる可能性があります。
とはいえ、予期せぬ事態によってスマホが使えなくなってしまうことは誰にでも起こりえます。
- 防水対応のスマホを使う
- ケースや保護フィルムを着ける
- 保証サービスに加入する
- データのバックアップを有効にする
など、日ごろから対策しておくと安心です。